今年の桜が楽しめるのも東北地域と北海道を残すのみとなったが、今年も多くの中国人観光客が桜を目的として日本を訪れた。中国メディアの今日頭条は24日、花見を楽しむために伊豆の修善寺を訪れた中国人観光客の手記を紹介する記事を掲載した。

 中国では旧暦に基づく風習が今も残っていて、日本の彼岸と同じように「墓参り」をする清明節と呼ばれる祭日がある。今年は4月5日から週末の3連休となったため、この休みを利用して花見のために訪日した中国人は多かったようだ。

 伊豆は温泉宿が多く、ゆっくり寛げる保養地として日本人にも人気の場所だが、記事の中国人筆者は「修善寺は東京から新幹線高速バスなどの交通手段があるため、個人旅行で訪れるのに不便な場所ではない」と紹介。また、今回は先にアウトレット買い物を満喫してから修善寺に向かっており、日本を個人旅行で訪れる中国人観光客がしっかりとした計画を立てて日本を満喫している様子が伺える。

 事前にホテルの予約を済ませるなど、新宿からの高速バスも平日と週末とでは、本数や時間が異なることを指摘しているが、交通手段を調べ御殿場にも足を運んでいるのは驚異の行動力と言えるだろう。

 また、今回選んだ修善寺の宿については、外の景色を楽しめるプライベート温泉が付きで、レストランはビュッフェスタイルで中国人の好みにあった物を選べることや、食事をしながら富士山が眺められるといった眺望の良さを伝えている。今回の旅行で、中国人が日本で満喫したい「満開の桜と富士山の景色、温泉と買い物」のすべてをおさえることが出来たと十分に満足したようだ。

 中国では祝祭日になると、どこへ行っても観光地は人で溢れ、まるで他人を眺めに行ったかのように混雑する。日本の観光地は人が多いとしても中国ほどではないため、中国人からすればそれ以上に得られるものが多く、旅行も満喫できると感じられるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

花見を楽しむなら伊豆がおすすめ! 富士山と温泉と買い物もできるから=中国