モドリッチは「残留する」と断言 ラージョ戦は「最悪のゲームの一つ」だったが…

 レアル・マドリードは現地時間4月29日に行われたリーガ・エスパニョーラ第35節ラージョ・バジェカーノ戦で0-1と完封負け。最下位相手の不甲斐ない敗戦ぶりに、ジネディーヌ・ジダン監督が会見で選手に対して“おかんむり”の発言をするなど、再建途中であることを露呈した。

 そんななかでクラブOBである元ユーゴスラビアセルビアモンテネグロ)代表FWプレトラグ・ミヤトビッチ氏が、精彩を欠くクロアチア代表MFルカ・モドリッチとブラジル代表DFマルセロに対して、レアル残留で復調を目指すべきとの見立てを示したという。

 スペイン紙「AS」によると、ミヤトビッチ氏はスペインのラジオ局「カデナ・セール」の番組に出演。ラージョ・バジェカーノ戦後のジダン発言について「私は驚いていない。彼は試合内容が気に食わなかったからだろう。今季中に何をすべきか、そして(FWギャレス・)ベイルの解決策、彼がチームに求めていることが簡単ではないということだ」と擁護し、精彩を欠くモドリッチについてこう話したという。

「彼は残留する。私は彼と会話の機会を持ったが、彼にとって最悪のゲームの一つだった。彼は献身的なヤツだし、問題はモドリッチ自身にあるわけではない。市場自体も変化している。(モドリッチと)契約するためには価格が高騰していることをどのクラブも知っている。彼はプロだし幸せだろう。みんなと同じく悩んでいるんだ」

“複雑なシーズン”を過ごしたマルセロは「本来の自分を取り戻せる選手」

 インテルなどが狙っているとされるモドリッチだが、ロシアワールドカップ(W杯)での活躍によって33歳ながら市場価値がアップし、手を出しづらい銘柄になっているとのミヤトビッチ氏の見立てだ。一方で今季、不動の左サイドバックの定位置スペイン人DFセルジオ・レギロンに取られかけたマルセロについてもこう語っている。

「彼は複雑なシーズンを過ごした。人々はマルセロに対して多くの疑問を抱いている。とはいえ、彼は本来の自分を取り戻せる選手だ。みんなで彼に愛を与えないといけないんだ。ジダンはそういう重要な選手と、この夏にやるべきことが数多くある」

 フロント側はジダン監督ら現場の意見を吸い上げることができるか――。栄光を知るクラブOBの立場としても気になるところのようだ。(Football ZONE web編集部)

レアルのDFマルセロ、MFモドリッチ【写真:Getty Images】