中国政府が推進する「一帯一路」計画とは、中国西部から中央アジアを経て欧州を結ぶ「シルクロード経済帯」と、中国沿岸部から東南アジアインド、中東を経てアフリカへとつながる「海上シルクロード」を構築することで、中国を中心とした新たな経済圏の確立を目指すものだ。

 中国メディアの海外網は26日、中国が一帯一路で目指す構想を紹介する記事を掲載しつつ、その事業規模の大きさに対して、海外のネットユーザーたちは「中国でなければ実行不可」などと感嘆の声を上げていると主張した。

 記事はまず、中国は一帯一路を通じて非常に多額の資金を関係国に投じており、中国企業による一帯一路周辺国への直接投資額は900億ドルを超えたと紹介。また、貿易も活発化していることから、一帯一路という大木は確実に実を結び始めていると強調した。

 さらに、一帯一路は他国の経済発展に貢献しているとし、その結果が近年如実に表れていると伝えた。その一例としてスリランカの鉄道を紹介。スリランカ1948年の独立以降、鉄道建設を行ってこなかったが、中国とスリランカの共同プロジェクトにより4月8日に南部の都市マータラとベリヤータを結ぶ26.75kmの鉄道が開通したと紹介し、現地の人々から感謝されていると論じた。

 また、中国がインフラ建設に参画することで感謝を示している国は数多く存在するとし、たとえば高速道路を建設したモンテネグロ火力発電所を建設したバングラデシュ高速鉄道を建設しているインドネシアなどを挙げ、「中国には豊かになるためにはまず道路を作れという言葉があるが、一帯一路の周辺国はインフラ建設を通じて、この言葉の真実味を知るようになった」と論じた。

 結論として記事は、中国の推し進める一帯一路は世界経済の発展に大きく貢献する壮大なプロジェクトであることを強調しつつ、その規模に対しては国外から「中国でなければ実行不可能」といった声があがっているほどだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

豊かになるためにはまず道路を作れ・・・それこそ「一帯一路」だ=中国メディア