明治安田生命J1リーグ第10節のサンフレッチェ広島vs横浜F・マリノスが3日にエディオンスタジアム広島で行われ、1-0で横浜FMが勝利した。

ここまで5勝2分け2敗で3位につける広島(勝ち点17)と、4勝3分け2敗で8位につける横浜FM(勝ち点15)が激突した。前々節のFC東京戦、前節の名古屋グランパス戦の上位との連戦に敗れた広島は、前節から先発メンバーを1人変更。松本に代わり、稲垣が今シーズンリーグ戦初先発を飾った。

一方、前節の鹿島アントラーズ戦を2-1で逆転勝利を収めた横浜FMは、鹿島戦から先発メンバーを1人変更。契約上の理由により広島戦に出場できない和田に代えて、ティーラトンを起用した。

堅守を武器とする広島と、アタッキングサッカーを展開する横浜の一戦。そのスタイル通り、序盤から横浜FMがポゼッションする立ち上がりをみせる中、対横浜FM戦で現在、11試合連続で無敗の城福浩監督が率いる広島が次第に反発し始める。

広島は13分、カウンターの流れから渡のボックス手前への落としを受けた柴崎がワンタッチで浮き球をゴール前へ。ここに稲垣が飛び込むが、ギリギリのところで広瀬にクリアさせる。さらにその1分後には、左サイドの柏からのクロスを胸トラップした渡がバイシクルシュートを試み、そのこぼれ球に再び稲垣が飛び込む。ゴールとはならなかったが、リーグ戦初先発の稲垣が積極的にゴールに迫る。

横浜FMのパスワークを組織的な守備できっちりと対応する広島は、19分にも左サイドで仕掛けた柏の突破から、最後は佐々木がボックス左から右足シュート。しかし、これは枠を捉えることができない。

ここまで広島の守備やカウンターに苦しめられている横浜FM。そんな中、横浜FMが34分、スピードスターのJ1令和1号で先制に成功する。敵陣中央左でボールを持ったマルコス・ジュニオールがタメを作り、ボックス左へスルーパス。走り込んだ仲川がGKと一対一を迎え、スピードに乗ったままGK大迫を抜き去ると、ボックス左の角度のないところから左足でシュートを放ち、佐々木のカバーに遭うもボールはそのままゴールに吸い込まれた。

自分たちのペースで試合を進めながら先制点を許してしまった広島は後半、攻勢に出る。50分、柏のパスをボックス左手前で受けた佐々木がボックス内に浮き球を供給。フリーになっていた柴崎が右足で合わせ、ゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定が下されてしまい、ゴールとはならない。

広島に押し込まれる時間帯が続くも耐える横浜FMは、67分に追加点のチャンス。敵陣中央から三好がボックス右に絶妙なスルーパスを送る。ここに走り込んだ仲川が切り返しからシュートを放つが、ギリギリのところで吉野にブロックされ、リードを広げることはできない。

その後、松本、ハイネル、パトリックを立て続けに投入して攻勢をさらに強める広島は、83分に渡が相手DFの股を抜くドリブルでボックス左に侵攻。そのまま右足を振り抜くも、ボールはゴール右上へと外れてしまう。

猛攻を仕掛ける広島は試合終了間際、ボックス右から柏がゴール前にクロス。フリーになっていた川辺が頭で会わると、ゴール左隅を捉える。しかし、ゴールラインギリギリのところでGK朴に掻き出されてしまう。

結局、仲川の令和初ゴールにより1-0で横浜FMが勝利。開幕以来の連勝を飾り、順位も暫定3位に浮上した。一方の広島は3試合連続0-1で3連敗を喫している。

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