俳優の西島秀俊が映画『名探偵ピカチュウ』でピカチュウの日本語吹き替え版声優を務めていることが3日、都内で行われた初日舞台挨拶にて明らかになった。世界中で人気を集めるピカチュウの声を手がけた西島は、オファー時を振り返り「プレッシャーで。もう必死で一生懸命やらせていただきました。今も緊張しています」とあいさつした。

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 アフレコについて、西島は「ポケモンたちの動きがすごくかわいくて。見とれてしまって『あ、今声入れるところですよ』と言われたことが結構あった。ポケモンたちは人間と暮らしていて、それがチャーミングで。(ピカチュウ役として)いち早く映像を観られて興奮した」と振り返った。

 言わずと知れた人気コンテンツ「ポケットモンスター」シリーズが、ハリウッドで初の実写化。見た目はかわいいが、中身はおっさんという名探偵・ピカチュウが、青年・ティムと共に街で起こった事件を解決していくストーリー。ティムの声を竹内涼真、新米記者のルーシーの声を飯豊まりえがそれぞれ担当した。

 舞台あいさつには竹内、飯豊、そしてサプライズで登場した西島が参加。アフレコの感想を聞かれると竹内が「全部大変だった。キャストの方のお芝居が繊細なので、そこを日本語で表現するのは難しかった。アドリブ合戦みたいなシーンもあった」といい、「ピカチュウと(ティムが)出会うシーンは何十回やったか分からないくらい録った。気持ちを込めてやりました、最後まで収録した後、リテイクでまた最初のシーンをやった」と明かした。

 竹内と飯豊は、ポケモン世代とあってポケモントークに花が咲く。竹内が「学校が終わってゲームボーイで対戦したり、攻略本を読んだり。5歳くらいの時にポケモンのアニメが始まった。初めて観に行った映画は『ミュウツーの逆襲』です。なので、関わることができてうれしい」と話すと、飯豊も「小学校の時はポケモンパンについているシールをコレクションしていた。布団かぶってゲームを進めたり、ポケモンの名前を覚えたりしました。私はカイオーガが好きだった」と懐かしそうに語った。

『名探偵ピカチュウ』初日舞台挨拶に登場した(左から)西島秀俊、竹内涼真、飯豊まりえ クランクイン!