明治安田生命J1リーグ第10節の川崎フロンターレvsベガルタ仙台が3日に等々力陸上競技場で行われ、3-1で川崎Fが勝利した。

ここまで4勝4分け1敗で6位につける川崎F(勝ち点16)と、2勝1分け6敗で16位に沈む仙台(勝ち点7)が激突した。前節のヴィッセル神戸戦を2-1で勝利し、3連勝を飾った川崎Fは、その一戦から先発メンバーを3人変更。舞行龍、大島、知念に代わり、ジェジエウが移籍後初先発、脇坂が今シーズンリーグ戦初先発が飾り、守田が負傷から復帰した。

一方、前節のガンバ大阪戦を2-1で勝利し、連敗を「2」ストップした仙台は、その一戦と同様の先発メンバーをピッチに送り出した。

4連勝を目指す川崎Fと、今シーズン初の連勝を目指す仙台の一戦。試合は立ち上がりからホームの川崎Fがボールを握り、仙台を押し込む。9分、右サイドでのパスワークから守田がボックス右にスルーパス。ここに脇坂が走り込んでGKシュミット・ダニエルとの一対一を迎えたが、シュートは枠を捉えることができない。

それでも川崎Fは13分に先制点。田中の縦パスをボックス手前で受けた脇坂がボックス左にスルーパス。走り込んだ小林がワントラップから左足を振り抜いて、右サイドネットへきっちりと流し込んだ。

順調な試合運びを見せる川崎Fは19分、ボックス左手前でFKを獲得すると、脇坂のクロスは相手にクリアされるも、ボックス右手前に飛んだこぼれ球を齋藤がダイレクトボレー。強烈なシュートが枠を捉えるも、ここはGKシュミット・ダニエルの好守に阻まれた。

追いつきたい仙台は29分、永戸の右CKからニアサイドの常田が頭で合わせる。しかし、シュートはわずかにクロスバーの上に飛んでしまう。

メンバーが入れ替わりながらも試合の主導権を握り続ける川崎Fは37分、ボックス右で齋藤からパスを預かった脇坂が緩急をつけたドリブルでコースを作り、GKとDFの間に鋭いクロスを供給。ファーサイドに待ち構えていた長谷川がプッシュして追加点を奪った。このゴールに仙台サイドは、長谷川オフサイドを主張したが、覆らず。スコアは2-0となる。

後半に入っても、川崎Fは攻撃の手を緩めず。52分、右サイド長谷川が永戸と対峙し、縦への仕掛けからボックス内で倒されてPKを獲得。これをキッカーの小林が落ち着いてゴール右に突き刺して、クラブのJ1ホーム通算500得点でさらにリードを広げる。

攻撃陣が躍動する川崎Fは54分、左サイドでボールを持った齋藤がドリブルを開始。小林のボックス手前のスペースを空ける巧みな動き出しを見逃さず、そのスペースに持ち込んで右足を振り抜いたが、わずかにゴール左外へ。64分には馬渡のパスを受けた脇坂がボックス右に侵攻し、右足シュートを放つも、決めきることができない。

苦しい試合展開を強いられる仙台は64分、蜂須賀に代えて大岩を投入。すると67分、途中出場の関口が右サイドからクロスを送る。これを途中からピッチに入った長沢が落とし、ボックス中央右に走り込んだ大岩がダイレクトで右足を振り抜き、1点を返した。しかし、仙台の反撃はここまで。

その後も仙台の反撃を受けながらも迫力ある攻撃を続けた川崎Fが3-1で勝利。川崎Fリーグ戦4連勝を飾り、暫定ながら3位浮上を決めた。一方の仙台は連勝とはならず、自動降格圏内の17位に転落した。

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