度肝を抜かれる率の高いスリーターカスタムの世界。今回の2台は方向性こそ違うが、ガッツリ手を入れられた渾身の作品だ。どちらもオーナーの本気度をヒシヒシと感じてしまう。 REPORT●隅本辰哉 PHOTO●奥隅圭之/平野 陽

h2最速狙いのフルチューンド〈GYRO X〉
PHOTO●奥隅圭之
h24スト2種スクに勝てるレーシングジャイロ

 ワンオフ加工カウルをポルシェグリーンにペイント。エンジンはマロッシ製シリンダーで68ccに排気量アップし、シンコーメタルにポート加工を依頼。駆動系は純正改ドライブプーリーとKN 企画製クラッチを組みあわせて変速特性を最適化。その結果、0-50mを一般的な4スト125ccスクーターより速い5秒フラットで駆け抜けるマシンへと昇華。ライブDio ZX用フロントフォーク&ホイールでディスク化して、パワーに見当たったブレーキ力を確保するなど、走りとルックスの両方に一分の隙もないサスガの仕上がりだ!

パワーの源ともいえる吸排気系は、OKO製φ25キャブレターとKN&WJ製マフラーの組み合せ。点火プラグは6番をチョイス

SPECIFICATION
■マロッシ製ヘッド&シリンダー
■シンコーメタル製トルクカム
■電装系全波整流化
■エースウェル製メーター
■ KN 企画製リヤショック
モンキー用リヤホイール

h2ワイド化&ストレッチで四輪ルック〈GYRO CANOPY〉
PHOTO●平野 陽
h2仕上げの決め手は極太12Jリヤホイール!

 上のマシンと同一オーナーで、こちらはポルシェビエラブルーで印象をチェンジ。ボディ周りは、横浜市にある3輪専門店「HVファクトリー」製で統一。ホイールベースを350mm 延長するなどして、四輪と見紛うほどのロングかつワイドなフォルムを完成させている。パワートレインは、重量増に対応するため75ccまで排気量をアップ。キャブレターロードレーサー並みのケーヒン製PEφ28キャブを採用し、トルクを確保する方向でセッティング。ヘッドパイプからステップを貫通する形でサブフレームを装着し剛性も確保している。

社外製セパレートハンドル+グリップヒーターで快適度アップ。中央に見えるのはエースウェル製多機能メーター。

SPECIFICATION
■リバイブチャンバー
■シンコーメタル製プーリー
■多摩ピット製エンジンハンガー
■ HVファクトリー製フロントホイール
■ KN 企画製テール改
■リヤタイヤ:KENDA 製225/40-10