
アポロ計画により、1969年から1972年までに6回行われ、その都度月面にアメリカの星条旗が設置されてきた。
それらの旗は今、どうなっているのだろう?
NASAの公式見解によると最悪の状態だそうだ。
数十年太陽光に晒され、強烈な紫外線を浴びた結果、一番古いアポロ11号により設置された旗は消滅し、他の5つの旗もかろうじて残っているものの、その象徴的な旗の色は失われてしまっていると予想されている。
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最後の月面有人着陸から47年
一番古いものは1969年7月に、アポロ11号でニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン月着陸船操縦士が設置した、大きさ約1x1.5mのレーヨン素材の星条旗である。今から50年前だ。
月面に立てた星条旗に敬礼するオルドリン月着陸船操縦士
一番新しいものでも47年前の1972年12月、アポロ17号のユージン・サーナン船長とハリソン・シュミット月着陸船操縦士により設置された。
アポロ17号を最後にNASAは一度も月面着陸計画を行っていない。
地球を背景に星条旗の前でポースをとるシュミット。ヘルメットのバイザーにはサーナンが映っている
月面の過酷な環境が旗を破壊
なお、アポロ計画で設置された旗は、2012年、ルナー・リコネサンス・オービターによってその姿が撮影されており、モノクロだが漠然とその様子がわかる。
アポロ11号の立てた旗はその穴のみが残されており、他の5つの旗も状態は良くない。
地質学者で2018年8月に他界されたポール・スプディス(Paul Spudis)氏はかつてこう説明した。
四十数年間、アポロ計画の宇宙飛行士によって立てられた6つの旗は厳しい環境に置かれてきた。月面は100度を超える日と-150度を下回る日が14日間交互に繰り返される。更に強烈な太陽光による紫外線が旗の生地を破壊していく。それは色落ちだけではなく生地を物理的に消滅させるのに十分なほどの線量だ。
160 Beats Per Minute: The Final, Frantic Moments Before The Historic Moon Landing | Mach | NBC News
2024年、NASAは再び月を目指す
NASAは今後2024年までに月面着陸計画を再始動する意向を示しており、月面に活動できる拠点を設置する計画もあるという。
しかし現在アメリカの宇宙機関が国から年間受け取る費用は2兆円ほどだ。一方で、月面着陸を可能にするにはおよそ14兆円は必要だと言われている。この計画が軌道に乗るには莫大な費用が必要となるだろう。
NASAのジム・ブリデンシュタイン局長は2019年4月9日、「私たちはこの計画が実行できる技術者も、野望も持っています。あとは大統領の一声と資金だけです」と語っている。
NASAは今後スペースシャトルから派生した大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の開発に力を入れるそうで、計画通りにいけば2024年には初の男女での月面着陸と2028年には居住区設置が可能になるという。
NASA's Space Launch System, First Flight Mission 1 animation
References:NASA moon landing SHOCK: Why space agency admitted flags ‘probably disintegrated’ / written by riki7119 / edited by parumo
http://karapaia.com/archives/52273851.html
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