バルセロナは4日、リーガエスパニョーラ第36節でセルタと対戦し、0-2で敗戦した。

すでにリーグ連覇を決めた首位のバルセロナ(勝ち点83)が、リーガ残留を目指す15位セルタ(勝ち点37)のホームに乗り込んだ一戦。

ミッドウィークチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグのリバプール戦を行ったバルセロナは、その試合から先発メンバー全員を変更。GKにシレッセン、最終ラインは右からムサ・ワゲ、トディボ、ユムティティ、ヴェルメーレン。中盤はアンカーアルトゥール、インサイドにアレーニャ、リキ・プッチを配置。3トップは右からデンベレ、K・ボアテング、マルコムと並べた。

7日のCL準決勝2ndレグに向けて主力温存で臨んだバルセロナだが、試合開始早々にアクシデントプレー中に右モモ裏を痛めたデンベレがプレー続行不可能となり、6分にバルサB所属のコリャードが緊急投入を余儀なくされた。

デンベレの負傷交代で嫌な空気が漂い始めるバルセロナは、得意のパスワークで切り崩しにかかるが、崩しの策を欠き、効果的な攻めができない。

攻めあぐねが著しいバルセロナは41分、敵陣でボールを奪ったリキ・プッチがボックス右深くまで切り込みマイナスの折り返しを供給。オーバーラップしたムサ・ワゲがボックス右からシュートを放ったが、これはGKブランコの好守に阻まれた。

ゴールレスで迎えた後半は、先にチャンスを作ったのはホームのセルタ。50分、ブファルの左CKを走り込んだカブラルがヘディングシュート。れはGKシレッセンに弾かれたが、ゴール前のアラウホが押し込み、ゴールネットを揺らした。

待望の先制点と思われたセルタだが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の結果、アラウホのポジションがオフサイドと判定され、このゴールは取り消された。

VARに助けられたバルセロナは、62分にアルトゥールを下げてビダルを投入。さらに66分にトディボが右モモ裏を痛めるアクシデントピッチを離れると、交代選手の準備ができるまで10人での戦いを選択。しかし、これが裏目に出る。

68分、セルタは右サイドでボールを受けたブデブスが早いタイミングでクロスを入れると、ニアに走り込んだマキシゴメスが倒れ込みながら右足のボレーシュートでゴールネットを揺らした。

先制を許したバルセロナは、87分にもワンツーを狙ったマキシゴメスのパスがボックス内のムサ・ワゲの手に当たると、VARの末にPKを献上。このPKをアスパスにゴール右へ決められた。

結局、試合はそのまま0-2で終了。主力温存のバルセロナに勝利したセルタが、リーガ残留に向けて大きく前進した。

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