新たな時代の幕開けを白星スタートで飾った。ガラタサライ日本代表DF長友佑都が、令和初戦となった5日のスュペル・リグ第31節、同代表MF香川真司が所属するベシクタシュとの“イスタンブールダービー”でフル出場し、2-0の完封勝利に貢献した。

 2位のガラタサライは、勝ち点差「1」で3位のベシクタシュとの優勝争い直接対決を制し、勝ち点「63」で並んだイスタンブールBBSKを得失点差で上回ってトップへ躍り出た。長友は試合後、ライバルから勝ち点3を挙げて「貴重すぎますよ。優勝戦線に残っていくというところで、とにかく勝たないといけなかったので」と勝利を喜んだ。

 左サイドバックでした長友は、「今日は守備のところは集中できたし、一回もやられるシーンはなかったと思う。相手のサイドが強力で、途中からクオリティ経験値も持っている(リカルド・)クアレスマが出てきたけど、やられる気はしなかったので、いい対応はできた」と守備に奮闘。ただ、香川が75分から途中出場するまでは「正直、あまり怖くなかった」という。

「自分たちのミスで危ないシーンはあったけど、ベシクタシュが持っている時に怖さは正直なかった。そこまで怖い選手はいなかったので、しっかりと目の前のシーンに対して自分たちが集中できていれば、問題ないかなっていうくらい、怖さはなかった。むしろシンジが入ってきて、いろんなバリエーションが増えて、シンジにバイタルのスペースで持たれて、やられる方が怖かった」

 普段から熱い“イスタンブールダービー”だが、この日はシーズン終盤の優勝が懸かった大一番。5万人以上集まった観客だけではなく、選手たちが熱くなるのも無理はない。だからこそ、32歳の長友の冷静さも目立った。

「周りの選手が熱くなってイエローカードをもらったり、そこから退場につながったりしたら、明らかに試合の内容がひっくり返る。だから、そこは僕もいろいろ経験をさせてもらっているベテランとして、チームメイトを落ち着かせるところ、そういうコントロールというのも心がけてやっていた」

 ケガから復帰後、リーグ戦3試合連続のフル出場となったが、「ポジション獲得というより、僕もギリギリのところでやっているし、今日の試合でもしプレーが悪かったら、次の試合に変えられるし、それはどの選手でも同じ」といい危機感を持ってプレーできているという。「色々なプレッシャーも含めて楽しめている自分がいるので、それが全てかなと思う。パフォーマンスも全て楽しめないと、生き生きできない。自分の経験から、そういうプレッシャーを楽しむところが、安定したプレーをもたらしてくれている要因じゃないかなと思う」

 5月1日から新年号となり、“イスタンブールダービー”で令和白星スタートを飾り、2年連続のタイトルにも近づいた。「残り3試合も勝って優勝しますよ。そのぐらい強い気持ちで足元をしっかり見て戦います。平成ではなんにも成し遂げてないんで、令和ではいきますよ、僕は!」。長友が力強い気合の言葉とともに、新たな時代を歩み始めた。

クアレスマとマッチアップする長友佑都(右)[写真]=NurPhoto via Getty Images