川崎フロンターレは7日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・2019グループH第5節で上海上港と対戦し、2-2で引き分けた。

ここまで1勝1分け2敗の3位川崎Fは、3-1で勝利した直近のベガルタ仙台戦からスタメンを3名変更。ジャジエウ、田中、脇坂に代えて舞行龍、大島、レアンドロ・ダミアンを起用した。

負ければ予選敗退が決まる川崎Fは、開始早々に1点を追う展開を強いられる。6分、敵陣右サイドで斎藤がオスカルにボールを奪われると、ボールはすぐさま前線へ送られる。ハーフウェイライン付近でボールを受けたフッキに登里が抜かれ一気にピンチになると、GKチョン・ソンリョンもかわされゴールに流し込まれた。

それでも川崎Fは13分に同点に追いつく。バイタルエリア中央で斎藤のパスを受けたレアンドロ・ダミアンがボックス内に進攻。そのまま右足でシュートを放つと、これがゴールに突き刺さった。

それから川崎Fはイニシアチブを握り攻勢に出る。37分、登里のスローインを受けたレアンドロ・ダミアンがボックス手前右から右足を振り向く。しかし、わずかにゴール上に外れた。

40分にフッキにクロスバー直撃のヘディングシュートを見舞われた川崎Fは1-1で試合を折り返した後半開始早々にもピンチを招く。そのフッキにボックス右を侵攻されると、マイナスのクロスの先にエウケソン。完全にフリーだったが空振りしてくれたおかげで事なきを得た。

60分にはバイタルエリア左でルーズボールを拾った長谷川がワントラップでボックス左に進攻。GKヤン・チュンリンとの一対一の場面を迎えるもシュートはGKの正面に飛んでしまう。

再三ゴールに迫る川崎Fは66分についに勝ち越しに成功する。敵陣中央右サイドでボールを受けた守田のクロスにニアサイドに飛び込んだ谷口が頭で合わせてネットを揺らした。

待望の追加点で逆転に成功した川崎Fだったが、71分に被弾。オスカルに敵陣中央右サイドからクロスを入れられると、ファーサイドのフッキにヘディングシュートを決められ、すぐさま追いつかれてしまう。

自力突破のためには勝利が絶対条件の川崎Fは、長谷川、馬渡に代えて直近のリーグ戦で2アシストを記録した脇坂、鈴木を投入し攻撃の活性化を図る。

しかし、この交代は功を奏さず試合は2-2で終了。川崎Fは自力での決勝トーナメント進出の可能性が消滅した。なお、川崎Fが決勝トーナメントに進むためには、最終節のシドニー戦に勝利して、かつ蔚山が上海上港に勝たなければならない。

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