ことし3月の鉄道は、おおさか東線の開業や、石勝線夕張支線 新夕張~夕張間16.1kmの廃止といったニュースが注目を集めた。そんな中、架道橋が完成して線路が新線へ切り換わり、道路が開通した現場が千葉県成田市にある。

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JR成田線成田~下総松崎間にできた大鷲架道橋と、その下を走る都市計画道路3・3・3号ニュータウン中央線「中央通り」だ。架道橋新設工事の発注者はJR東日本千葉支社、施工者は東鉄工業・東急建設JV。コンクリート橋脚で高架化された新線には2018年4月から電車が走りはじめ、ことし3月にはその下を行く道路の中央通りが全線開通した。

◆線路は地平を行く旧線からコンクリート製の高架新線へ

JR成田線が新線へと切り換わった区間は、JR成田線京成成田空港線成田スカイアクセス線)と交差する付近(京成線には成田湯川駅がある)から、成田駅側へ700mの区間。新線は旧線のカーブの内側に、コンクリート橋脚で単線の線路を高架化。中央通りとの交差部にはランガーPC橋梁が架けられた。

交差部の付近には松崎川が流れ、前後には小高い丘があるため、新線建設工事は、土留や切土、ボックスカルバートによる函型トンネルなども施工。成田方の丘にある第一大鷲踏切から新線をみると、12パーミルで地平へと下がっていく旧線に対し、ほぼ水平を保ってコンクリート製の大鷲架道橋が続いているのがわかる。

◆道路は成田空港を結ぶ新たなアクセス道路を担う

いっぽう、中央通りの全線開通はどんな効果をもたらすか。中央通りは、京成電鉄公津の杜駅のまわりに広がるニュータウンを貫くメインストリートで、JR成田線の線路を北端として、先にある国道464号北千葉道路へ接続できないままだった。

成田スカイアクセス線に沿って整備中の北千葉道路は、外環道成田空港とを最短で結ぶ計画延長約43kmの幹線道路だ。鎌ケ谷市と印西市との間19.5kmは、4~8車線で開通している。ことし3月に全通した中央通りと北千葉道路が接続するインターチェンジ部を含む、印西市と成田市の間13.5kmは、国と県の協同で整備中だ。この区間が開通すると、柏方面と成田空港とを結ぶルートも大きく変わる。

国道16号から成田空港までの所要時間が15分短縮

中央通りが開通した3月3日には、北千葉道路成田市船形~押畑(3.8km)も開通。同区間の開通によって、国道16号から成田空港までの所要時間が15分(約3割)短縮し、成田市街へのアクセス向上も期待される。

また、沿線の日本医科大学千葉北総病院は、災害医療での千葉県の中心的な役割を果たす基幹災害拠点病院に指定されていることから、大規模災害時に被災地へDMAT(災害派遣医療チーム)の迅速な派遣などの活動支援が期待されている。【ほかの画像を見る】JR成田線大鷲架道橋とニュータウン中央線中央通り

JR成田線大鷲架道橋とニュータウン中央線中央通り