イギリス政府は、AR/VRコンテンツ制作に400万ポンド(約5.8億円)を投資します。既存の人気IPを活用したVR/ARコンテンツやゲームの制作を後押しすることで、XR産業の発展を狙います。
クレイアニメや人気ドラマをVRに
これは、英国政府が行う総額3,300万ポンド(約48億円)の産業戦略投資の一環として行われます。同国のXR技術を前進させるのが目的です。
資金提供先の例としては、クレイアニメ「ウォレスとグルミット」を制作したアードマン・アニメーションズが挙げられます。同スタジオは複数のコンテンツメーカーや大学と共に、クレイアニメ映画をベースとしたAR/VRプロジェクトに取り組む予定です。
またロンドンのVRスタジオMaze Theoryは、テレビドラマ「Peaky Blinders(ピーキー・ブラインダーズ)」を元にVR作品を作ろうとしています。
経済効果は1,000億ポンド
イギリスのビジネス・エネルギー・産業戦略省大臣、グレッグ・クラーク氏によれば、国内外で視聴者を獲得し、(XRコンテンツの)分野を育成することによる経済効果は、すでに1,000億ポンド(約14.4兆円)規模と算出されているということです。
「だからこそ、我々は現代の産業戦略を通じ、英国製コンテンツに対する世界からの需要に応じた投資を行っていくのです。そして次世代のエンターテイメントにおいて、世界をリードする立場を確固たるものにします」とクラーク氏は続けます。
「今回の支援はまたイギリスの才能あるクリエイターに対し、VR/ARを作り活用する場で主導権を握る機会を与えます。そしてこの分野で最先端をキープし、数多くのハイスキルな仕事を生み出していきます」
英国で進むXR産業支援
イギリス政府はVR/AR/MRの分野へ注力しており、産業レベルからプロジェクトレベルまで、支援を行っています。また民間の補助金交付プログラムも実施されています。
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(参考)PC Games Insider
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