サンフレッチェ広島は8日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・2019グループF第5節で広州恒大と対戦し、1-0で勝利した。

ここまで3勝1敗で首位に立つ広島。だが、リーグ戦では3連敗中と決していい状態ではない。引き分け以上でグループステージ突破が決まる中で、直近の横浜F・マリノス戦からスタメンを7人変更して臨んだ。

ファーストシュートは広島。9分、左CKのこぼれ球を東がボックス手前左からダイレクトシュート。インサイドステップで丁寧に合わせたが、シュートは枠の上を越えてしまった。11分には右からのクロスにパトリックが飛び込んだが、頭一つ分届かずボールは流れた。

相手の守備の隙間を突いて縦パスを量産する広島は左CKを得た15分、森島のクロスをニアの佐々木がバックヒールで後ろに流すと、これが相手の足に当たってオウンゴールを誘った。

先制点に絡んだ佐々木は21分に左サイドから中へカットインし自らミドルシュート。30分には森島がトライ。だがこれは相手にブロックされる。

守備では素早いチェックで自由にボールを持たせず主導権を掴んでいく。それでも42分に右サイドを攻められると、クロスを収めたヤン・シュウウェイにボックス内からシュートを打たれる。しかし、ゴールライン上で野上がブロック。ファインプレーでチームを救う。

広島の1点リードで迎えた後半、広州恒大は2人選手を入れ替えてテコ入れ。立ち上がりは広州恒大が攻勢を強めたものの、堅守が売りの広島もしっかり対応。

61分に広島も東を下げて柏を投入。64分には渡が野津田に代わってピッチに立った。

攻撃的な選手を投入したが、70分の時点で後半はシュート無し。我慢の時間帯が続く。そんな中75分にガオ・リンにボックス右からのシュートを許すが左に外れた。

広島は最後の交代カードでパトリックを下げて皆川を送り出す。あくまで点を奪いに行く作戦のようだ。それでも広島は防戦一方。後半初のシュートは84分。敵陣左サイドからのFKを皆川がダイビングヘッド。バックヘッドとなったシュートはGKの手の中に納まった。

その後、4分の後半アディショナルタイムも広島は粘り強く守り抜き、前半のオウンゴールで逃げ切りに成功。大会4連勝で最終節を残して首位突破を決めた。

一方、グループFもう一試合、大邱FCvsメルボルン・ビクトリーは4-0で大邱FCが勝利した。

開始9分にエドガルのゴールで早々に先制した大邱FCは、1点リードで試合を折り返すと、後半怒涛の3得点で敗退が決まっているメルボルン・ビクトリーを粉砕。広州恒大を抜いて2位に浮上した。最終節は広州恒大と大邱FCが激突する。

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