FPの高山一惠です。私のところには、年齢も職業も様々な女性がお金の相談にやってきますが、先日、32歳OL女子のC美さんがご相談にやってきました。ご相談内容は、「32歳にもなって貯蓄が50万円ってさすがにやばいですよね……。なぜお金が貯まらいんでしょうか?」というもの。大学を卒業してからずっと正社員で働いていて、しかも実家暮らしとのことだったので、貯蓄が50万円というのは、ご本人が自覚している通り、確かに少なすぎ……。そこで、早速、お話を聞いてみることにしました。

⬛︎お金が貯まらないワケは「ズボラ」な性格にあった!

今回ご相談にいらした C美さんは、フェミニンな雰囲気のするとっても可愛らしい女性です。百貨店勤務で年収は 450万円。実家暮らしとのことなので、生活に余裕がありそうですが、どうしてお金が貯められないのでしょうか?

そこで、C美さんの普段の生活の様子やお金の使い方についてお聞きしてみることにしました。C美さんは、サービス業ということもあり、平日も夜遅くまで働き、土日も出勤する日が多いとのこと。実家暮らしではあるものの、両親は他の場所に住んでいるので、家賃はかからないけど実質1人暮らしなのだそう。C美さんは自炊は一切せず、3食外食もしくはコンビニ弁当。また、食料品だけではなく、洗剤や整髪剤、ストッキングなどの生活用品に至るまで、普段の買い物も近くにあるコンビニを頻繁に利用。洋服やバッグは百貨店勤務なのにもかかわらず、お店まで出向くのが面倒くさいので、通販で欲しい物を何も考えずに買いまくるそう。家から駅までの距離は徒歩10分程度なのですが、歩くのが面倒になるときもあり、家から駅までたまにタクシーに乗ってしまうこともあるそうです……。

と、ここまで話を聞いてきて、C美さんのお金が貯まらない理由がわかってきました。「お金が貯まらない……」という人たちに共通しているのは、生活全般を通じて、「面倒くさがりや」で「ズボラ」というところなのですが、C美さんは、まさに、「面倒くさがりや」で「ズボラ」だったのです!見た目からは想像がつかないですけどね……。

⬛︎面倒くさがり&ズボラな性格が仇となり、無駄にお金を失う

ちなみにC美さんにお部屋の様子を聞いてみると、家の中は物でごったがえしていて、足の踏場もないそう。クローゼットの中身も洋服であふれ、買ったまま放置している洋服の数は少なくないそうです。お財布もレシートポイントカードなどでパンパンに膨れあがり、お札の向きもバラバラ。これでは、お財布にいくら入っていて、いくら使っているか把握できそうにありません(笑)

C美さんのように面倒くさがりでズボラな性格だと、日常の至る場面で無駄遣いをしてしまうことが多くなってしまう傾向があります。

例えば、休日にお金が必要になったとき、銀行のATMでお金を引き出すと手数料がかかってしまうのはわかっているけど、数百円程度だし……まあいいかと頻繁に休日にお金を引き出してしまったり、スマホプランも見直した方がお得になるのはわかっているけれど、ショップに行くのは面倒くさいし、まあ、支払えないわけじゃないからいいか……など、高い料金プランのまま利用し続けてしまったり……。行動すればお得になることは、わかっているけれど、面倒くさがりでなかなか行動しないということがしばしば。

また、面倒くさがりでズボラな性格の場合、そもそも考えること自体が面倒くさいので、計画的にお金を使うことを考えたり、お得ネタを情報収集したりすることが苦手。結果、面倒くさがりが仇になり、無駄にお金がなくなってしまうのです。

⬛︎C美さんが貯める女子に変身するためには

現在、C美さんは、お金にズボラでも不自由なく生活できていますが、例えば、病気やケガで働けなくなってしまったり、勤務先の業績が悪くなり収入が下がってしまったりした場合、何も考えずにお金を使っていると、貯蓄できないだけでなく、生活するのさえ厳しくなってしまうかもしれません。

では、C美さんが貯蓄できる人になるにはどうすればよいのでしょうか?

まず、1か月でもよいので、自分が何にどれくらいお金を使っているのか「支出」を書き出してみましょう。ズボラな性格の人は、特に何も考えずにお金を使っていると思いますが、何にお金を使っているのかを意識できるだけでお金の使い方はだいぶ変わります。また、「現状を見える化」することは、とても大切なことです。一時期、体重を記録して「見える化」することで、ダイエットに効果があると話題になった「レコードダイエット」と同じで、無駄遣いの削減も「見える化」することで効果を発揮します。

とはいえ、ただでさえ面倒くさがりなのに、継続して家計簿を続けるなんて考えただけで面倒くさい!という声が聞こえてきそうですが、ズボラな人にオススメなのが「家計簿アプリ」です。イマドキは、便利な家計簿アプリがたくさんでていて、買ったものをひとつひとつ入力しなくても、スマホカメラレシートを撮影すれば、買った品物や金額、お店まで読みとってくれる上に、食費、衣服費など、項目別に自動で振り分けてくれます。

また、自分の支出が把握でき、無駄遣いの部分が把握できると、1か月にどれくらい貯蓄できるかがわかります。貯蓄できる金額が把握できたところで、ぜひ実行してほしいのが「先取り貯蓄」です。

先取り貯蓄とは、お金を使ったあとに余ったお金を貯蓄に回すのではなく、お給料が入ったら、先に貯蓄分を取り分けてしまうという方法です。先に貯蓄を取り分けて、あとは残ったお金の範囲で生活すれば確実にお金は貯まります。とはいえ、毎月お給料日にお金を引き出し、別口座に入れて……と手作業でしていたら続けるのが面倒になりますよね。そこで、活用したいのが、財形貯蓄、積立定期預金などの自動的に積立できる制度。毎月給料日に指定した額を給与や口座から自動的に引いて積立をしてくれるので、面倒な作業が不要です。また、財形貯蓄や積立定期預金は簡単に引き出せないので、お金が貯まりやすいでしょう。

面倒くさがりやでもズボラでも仕組みをつくれば、お金は貯まるようになります。ぜひ、貯まらない女子から脱出して貯まる女子になりましょう。

家計簿をつけるのはズボラ女子的には大変だけど、アプリならやりやすいですよ!

賢人のまとめ

まずは自分の支出の「見える化」を行ないましょう。1か月にどれだけ無駄遣いをしていて、どれだけ貯蓄できるかがわかりますよ。財形貯蓄、積立定期預金などを使って、お金を貯める仕組みを作るのポイントです。

プロフィール

マネーの賢人 高山一惠

ファイナンシャルプランナー(CFP)/(株)MoneyYou取締役。2005年女性向けFPオフィス株式会社エフピーウーマンを創業、10年間取締役を務め退任。その後、株式会社MoneyYouの取締役へ就任。お金の総合相談サイト『FP Cafe』や女性向けマネーメディアMocha」を運営。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書は『やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方』(きんざい)、『つみたてNISAでお金は勝手に増えていく!』(河出書房新社)、『パートナーに左右されない自分軸足マネープラン』(日本法令)など多数。株式会社Money&Youhttps://moneyandyou.jp/ FP Cafe:https://fpcafe.jp/ Mocha:https://fpcafe.jp/mocha   マネラジ。:https://fpcafe.jp/mocha/features/radio     Money&You TV:https://fpcafe.jp/mocha/features/mytv

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