5月病が遅れて来る「6月病」になる新入社員が増加?

メガネブランドZoff」を運営するインターメスティックは5月9日「新入社員の6月病に関するアンケート」の結果を発表した。調査は4月上旬に実施。新卒採用を行っている企業の人事担当者400人から回答を得た。

過去3年間で、入社後3か月以内に辞める新入社員がいたという企業は51.3%にのぼった。さらに、51.2%が「入社後3か月以内に辞める新卒の新入社員は近年増加傾向にある」と回答した。

「地元に戻りたい人やゆっくり仕事をしたい人が増えている」という声も

「直近での新卒新入社員の退職割合」を聞くと、最も多かったのは「1割未満」(71.1%)、次いで「約2割」(15.6%)、「約3割」(10.2%)、「約5割」(1.5%)と続く。「人事担当者から見て、新卒の新入社員の精神状態が最も不安定になる時期」については、「5月」(42.8%)が最多で、以降、「6月」(38.8%)、「4月」(12.3%)だった。

「不安定になる新卒の新入社員の状態」については、同率1位で「会社に来なくなる」「周囲とのコミュニケーションをとらなくなる」(46.5%)、次いで、「物事に集中できなくなる」(21.3%)「睡眠不足による不調」(15.8%)という結果だった。

「最近は、5月病の症状が6月に現れる6月病が増えていると言われているが、実際に最近の新卒の新入社員を見ていてそう思う」と46.8%が回答していた。また、「新卒社員の業務中の1日あたりの平均パソコン利用時間」は、「3~5時間未満」(31%)が最多で、「8時間以上」は5.5%だった。学生から社会人になり、パソコンの利用時間が増えていそうではある。

「会社が抱えている人事の課題」を聞くと、1位は「人材育成」(63.5%)、2位は「新卒採用」(54.8%)、3位は「中途採用」(51.5%)だった。

「過去と比べて、新卒新入社員の入社から3か月以内に見られる傾向・変化」については、「対応力が高い」という意見がある一方、「地元に戻りたい人やゆっくり仕事をしたい人が増えている」、「SNSによる会社・上司への不満や誹謗中傷の投稿」という意見が挙がり、SNSへの依存も問題視されている。

「不調を訴える新卒の新入社員への対応・対策」を聞くと、「休養させる」「専門家(産業医・カウンセラーなど)への相談」、「メンター制度の導入」といった回答もある中、「媚びない・引き留めない」という意見も挙がった。