今季プレーした10選手をランキング形式で紹介、失速した独代表FWもランクイン

 プレミアリーグは現地時間12日に2018-19シーズンの最終節を迎える。リバプールオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがPFA年間最優秀選手賞を初受賞するなど大ブレークを遂げた選手がいる一方、期待に沿えなかった選手も少なくない。英サッカー専門サイト「Squawka」では「プレミアリーグのフロップス(失敗作)・オブ・ザ・シーズン」と題して、期待外れだった10人の選手をランキング形式で紹介している。

 10位はブンデスリーガで今季優勝争いをしているドルトムントからフルハムへローン移籍してきたドイツ代表FWアンドレシュールレだ。加入直後の序盤戦9試合で4得点を奪うなど出だしは良かったが、ここまでで24試合で6得点と終盤戦にトーンダウンした。

 9位にはミドルスブラから加入のMFベン・ギブソン、8位にマンチェスター・シティから補強したGKジョー・ハートバーンリーの新戦力が名を連ねた。バルセロナからアーセナルへ渡ったものの、本領発揮の前にシーズン絶望の負傷で戦線離脱となったMFデニス・スアレスが7位に入っている。

 6位にはモナコからハダースフィールド・タウンに移ったFWアダマ・ディアカビだ。クラブ歴代2位の900万ポンド(約13億円)で加入したが、12試合出場で得点もアシストもゼロと結果を残せておらず、高い買い物となった。無所属から今季途中にウェストハムと契約した元フランス代表MFサミル・ナスリは5位。31歳になった悪童の復帰は話題になったが、5試合2アシストとほぼノーインパクトに終わった。

 4位はフルハムのカメルーン代表MFアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ。昨夏の移籍市場最終日にマルセイユから駆け込み移籍を果たしたが、足首の負傷に悩まされてリーグ戦出場は21試合止まり。移籍金2230万ポンド(約32億円)に見合う活躍とは程遠かった。

不名誉な1位はマンU加入のMF 中盤のダイナモとして期待も…「今季最大の失敗作」

 セルビア代表MFドゥサン・タディッチ(アヤックス)の後継者としてバーゼルからサウサンプトンに移籍したノルウェー代表MFモハメド・エルユヌシが3位。足元の技術に長けたテクニシャンが得た出番は16試合のみ。ここまではゴールもアシストもゼロと不完全燃焼の感が漂う。

 2位は昨季、AZでアジア人として初めて欧州主要リーグの得点王(21得点)となったイラン代表FWアリレザ・ジャハンバクシュ。鳴り物入りブライトンへ移籍するも、18試合で無得点とプレミアの壁にぶつかった。

 そして不名誉なランキングトップに選出されたのはマンチェスター・ユナイテッドのブラジル代表MFフレッジだ。4700万ポンド(約67億円)でシャフタール・ドネツクから獲得した中盤のダイナモだったが、ジョゼ・モウリーニョ前監督の下でもオレ・グンナー・スールシャール監督の下でも定位置を確保できなかった。ここまでの成績はリーグ17試合1得点1アシスト。コストパフォーマンスの悪さが響き、「今季最大の失敗作」と認定されてしまった。

 フレッジはマンチェスター・シティとの争奪戦の末にユナイテッド移籍を果たしたといわれているが、記事では「マンチェスター・シティサポーターは今頃、笑顔になっているだろう」と言及。低調だった同選手を獲得せず、ファンは安心しているという論調で伝えられている。(Football ZONE web編集部)

(左から)FWジャハンバクシュ、MFフレッジ、GKハート、FWシュールレ【写真:Getty Images】