JR東日本は9日、新幹線の試験車両「ALFA-X」の試験車両を報道陣向けに公開した。JR東日本によれば、ALFA-Xは「さらなる安全性・安定性の追求」、「快適性の向上」、「環境性能の 向上」、「メンテナンスの革新」の4つのコンセプトで開発が進められており、10号車の先頭部の 22メートルに及ぶロングノーズが目を引くデザインとなっている。

 また、報道によれば、ALFA-Xは営業運転の最高時速360キロを見据えており、試験走行では時速400キロでの走行も行う予定だ。中国高速鉄道は現在、一部路線で最高時速350キロで走行しているが、新幹線がそれを上回る時速を目指していることについて、中国ネットユーザーたちはどのような反応を見せているのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は9日、ALFA-Xの試験車両が公開されたことを伝えると同時に、新幹線が最高時速360キロを目指していることを伝えたところ、中国のネットユーザーたちからライバル心をむき出しにしたコメントが数多く寄せられた。

 記事は、ALFA-Xは安全性能が向上しており、地震対策も行われた車両であると紹介したほか、着雪しにくい⾞体構造の試験も行われる予定だと紹介。また、中国高速鉄道の現在の最高営業時速を上回る時速360キロを見据えていることを伝え、「2030年ごろをめどに新車両が導入され、新幹線の時速は360キロまで引き上げられる見通し」と紹介した。

 これに対し、中国人ネットユーザーからは「わが高速鉄道は本来、時速400キロで走行することも可能だが、安全のために速度を引き下げているだけだ」、「2030年に時速360キロを実現しても、その頃に中国高速鉄道は時速500キロに達しているはずだ」など、ライバル心をむき出しにしたコメントが数多く寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

最高時速360キロを見据えた新幹線の新型車両、中国ネットは「ライバル心?」=中国メディア