国内三冠を目指すシティ監督が語るリーグ優勝の理由 「勝利には中毒性がある」

 ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティは、現地時間12日に行われたプレミアリーグ最終節でブライトンに4-1で勝利し、2連覇を達成した。名将は試合後の会見で、「プレミアリーグが最もタフなリーグ」と語った。スポーツ専門テレビ局「ESPN」英国版が報じている。

 シティは最終節を前に、2位リバプールに勝ち点差「1」をつけて首位に立っていた。最終節では17位ブライトンとアウェーで対戦。先制を許す展開となったが、その後アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロらのゴールで逆転し、シティは4-1で快勝してプレミアリーグ優勝を決めた。

 今季のシティは怒涛の14連勝を含む32勝2分4敗という成績で、勝ち点を「98」まで積み上げた。最終節でウォルバーハンプトンに2-0で勝利したリバプールの勝ち点は「97」で、今季のプレミアリーグは勝ち点1差で優勝が決まる稀に見る接戦で幕を閉じた。

 今回の優勝で監督として8回目のリーグ制覇を成し遂げたグアルディオラ監督は、試合後の会見にで「我々が勝ち得たなかで最もタフなリーグだった。プレミアリーグの他にドイツスペインでの経験があるが、プレミアリーグが最もタフなリーグだ」と振り返り、未来についてもコメントしている。

「疲れ果てているのを否定はしないが、勝利には中毒性がある。そして今、我々にはFAカップで優勝して(国内)三冠を手にするチャンスがある。それから、来季はさらに強くなって戻ってくるために決断をしなければならない。リバプールは(強さを)維持するだろう。だから、我々はもっと強くなる必要がある。競争する世界で生きる人は満足することがない。満たされることはないし、さらに渇望する。今回の2連覇はそれを私に証明した。選手たちは一度だけでは満たされなかったことを示してくれた」

 そしてグアルディオラ監督は、史上初となる国内三冠をかけて挑む18日のFAカップ決勝ワトフォード戦に向けて、「イングランドで誰も成し遂げたことがないから、我々はその試合に向けて照準を合わせ、立ち向かってチャレンジしなければならない。もちろん、FAカップも決勝進出を達成するのが簡単ではない。それでも我々は優勝するために努める」と、意気込みを語っていた。(Football ZONE web編集部)

チームを率いるグアルディオラ監督【写真:AP】