甘くて濃厚なうえ、栄養豊富なことから“果物の王様”と呼ばれるドリアン。しかし熟した臭いは腐った玉ねぎやガソリン、生ゴミなどにもたとえられ“世界一臭いフルーツ”、“悪魔のフルーツ”などとも言われる。このたびオーストラリアの大学にドリアンが持ち込まれ、大変な騒動になってしまったことを『CBS News』などが伝えている。

期末試験を直前に控えたキャンベラ大学の図書館で今月9日、強烈なガス臭が確認され、約550人が避難を強いられた。

現場にはすぐに消防隊員や危険物処理班が駆けつけて対応にあたり、大学図書館のFacebookでは「全員が避難しました。入室が可能になり次第お伝えします」と緊急事態が発生したことが報告された。

しかしその50分後、大学側は「約6分間で550人が避難しました。皆さんの素早い対応に感謝します。幸いなことにガスは漏れておらず、犯人はドリアンだったことが判明しました。問題のフルーツは処分されました。誰かが食べかけのドリアンをゴミ箱に捨て、それが異臭を放っていたようです」と発表した。

これには学生も黙っていられなかったのか、Facebookに「何もなくて良かったよ」「全く人騒がせな」「ドリアンは好きだけど、臭いがね」「本当にガスの臭いがしたよ」「ずっと広範囲で臭っていた」「味は天国、臭いは地獄」「シンガポールでは電車の中にドリアン禁止のサインがいっぱいある」といったコメントを投稿、大学側も大きな「ドリアン持ち込み禁止」のサインをアップした。

とんだ騒動を起こしてしまったドリアンだが、その臭いゆえ飛行機や公共施設への持ち込みが禁じられていることも多い。しかし臭い食べ物はドリアンだけではないようで、スウェーデンで生産されている「シュールストレミング」という塩漬けのニシンの缶詰も負けてはいない。ちなみに2017年には、この缶詰めの試食をした家族の動画が拡散し、多くの人に笑いをもたらした。

画像は『University of Canberra Library 2019年5月9日付Facebook「We are open!』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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