リオ・アベDFコエントラン、手を伸ばすも相手に起こしてもらえず感情爆発で珍行為

 ポルトガルリーグで海外メディアも驚く“珍プレー”が生まれた。ポルトガル1部リオ・アベはリーグ第33節でベンフィカに2-3と敗れたが、かつてレアル・マドリードなどで活躍した元ポルトガル代表DFファビオ・コエントランが相手選手のパンツを下ろして抗議する珍事が発生。「相手のパンツを下ろした」「スタンドを笑わせた」「おかしい行為」と世界で反響を呼んでいる。

 試合はリオ・アベが2点を先行される展開となった。前半3分にベンフィカMFラファシルバに先制点を奪われると、前半終了間際には今季UEFAヨーロッパリーグで史上最年少ハットトリックを達成したポルトガル代表19歳FWジョアンフェリックスに被弾。劣勢のリオ・アベは後半5分にMFタランティーノの一撃で1点差に詰め寄るが、直後の同11分にFWピッスィに追加点を奪われて1-3とリードを広げられた。同39分にFWローナンがゴールを決めて2-3としたが一歩及ばず、リオ・アベがホームで敗戦。ベンフィカは最終節を残して首位をキープし、2位ポルトと勝ち点2差のデッドヒートを繰り広げている。

 そんな激闘のなかで脚光を浴びるワンシーンが生まれた。リオ・アベが1-3と追いかける展開で迎えた後半28分、敵陣左サイドでワンツーから抜け出そうとしたコエントランだったが、リターンパスに相手が反応してクリア。しかしコエントランが詰めてこぼれ球を拾うと、そのまま左タッチライン際でボールをキープした。ベンフィカが2人がかりで挟み込み、圧力に屈したコエントランは倒れ込みながらボールをキックしてゴールラインを割った。

 その直後、ピッチに倒れたコエントランは起こしてもらおうと、ベンフィカギリシャ代表MFアンドレアス・サマリスに向かって右手を差し出した。ここで手を取って起こす友好的シーンが生まれるかと思われたが、サマリスは「ノー」と言わんばかりに右手の人差し指を横に振って無視。するとコエントランは感情を爆発させ、右手をそのままサマリスのパンツに伸ばしてずるりと下ろす驚きの行動に出た。

「コエントランは怒り、相手のパンツを下ろした」 海外も衝撃のワンシーンが誕生

 すぐさま主審が近寄って仲裁に入り、両者にカードを出さずに事態は沈静化したが、海外メディアは“パンツ下ろし”の瞬間に注目。米スポーツ専門局「ESPN」の番組「スポーツセンター」公式ツイッターが映像を公開し、「珍事! 起こすのを手伝ってくれなかったのでコエントランは怒り、相手のパンツを下ろした」と記している。

 ポルトガルメディア「SIC Noticias」が「コエントランが滑稽な瞬間を生み出した」と伝えれば、ホンジュラス紙「diez」は「物議を醸すシーンを生んだ」と指摘。そのうえで「コエントランは拒絶されたので、パンツを下げることで反応し、スタンドを笑わせた」と驚きをもって報じた。

 スペイン紙「AS」コロンビア版は「元レアル・マドリードの選手は、この日ポルトガルで最もおかしい行為を見せた」と言及。2011年から期限付き移籍を挟みながら、18年まで名門レアルに在籍していたコエントランの珍プレーを紹介している。

 計5ゴールが生まれる白熱の一戦において、コエントランの“パンツ下ろし”が大きな反響を呼んでいるようだ。(Football ZONE web編集部)

リオ・アベDFコエントラン(写真はスポルティングCP時代のもの)【写真:Getty Images】