5月18日(土)より、K-POPグループ・MYNAMEのジュンQとミュージカルを中心に活躍する俳優・村井良大がW主演を務める映画「最果てリストランテ」が全国公開される。

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同作は2018年4月に初演が行われ、2019年冬に再演を果たした同名の“フォトシネマ朗読劇”を、主要キャストを再び起用して映画化したもの。

舞台は、人が三途の川を渡る前、最後の晩餐(ばんさん)を取るために訪れる小さなレストラン。このレストランでは料理の注文ができない代わりに、晩餐の相手を選ぶことができるが、ただし、選べる相手の条件は既に亡くなっている人、1人だけ。そんなレストランの客にふさわしい料理は韓国人のハン(ジュンQ)が作り、日本人の岬(村井)が給仕を担当する。

今回は、本作で映画初出演を果たす2人の女優、真宮葉月と酒井萌衣にインタビュー。初めて挑んだ映画撮影の感想や、共演したジュンQと村井の印象などについて話を聞いた。

■ 「たくさんの愛が見られる映画になっているなって思います」(酒井)

――それぞれご出演は別のシーンでしたが、お会いするのは今日が初めて?

酒井:ごあいさつだけでしたけど、読み合わせのときに一度お会いしています。

真宮:そうですね。

――既に完成した作品はご覧になっているとのことですが、その辺りも踏まえて、お互いの印象を教えていただければと思います。

酒井:私から見た真宮さんは、“きれいなお姉さん”って印象です。ジュンQさんとのシーンがすごくすてきでした。

私の役は(鈴木貴之演じる)兄との関係がメインだったので、また違ったものを真宮さんとジュンQさんの場面で見ることができてよかったなって思います。

真宮:私も完成した酒井さんのシーンを見たんですけど、きょうだい愛がテーマで、温かい気持ちになれるようなシーンでした。実際に私には下のきょうだいがいるので、お兄ちゃん役の立場で見ていたんですけど、すごく愛を感じて、この映画の中でも印象的でした。

――では、本作全体の感想や印象はいかがでしたでしょうか?

酒井:どのシチュエーションにも家族や恋人、友達同士の愛が詰まった作品で、たくさんの愛が見られる映画になっているなって思います。

真宮:“三途の川を渡る前の最後のリストランテ”という設定に、いろんな物語が詰まっていて、死というものは人間にとって重いテーマですけど、思い出や記憶というところに詰まった人間の物語を、見ている人たちが思い出してくれたらいいなって思います。

■ 「村井良大さんからはみなぎるパワーを感じました」(真宮)

――本作で全てのシーンに登場するのはジュンQさん村井良大さんだけという構成ですが、このお二人との共演はいかがでしたか?

酒井:お二人とも気さくで、村井さんは目だけでも感情が伝わってくるというか、目のお芝居が印象的ですごくやりやすかったです。

ジュンQさんは休憩中にギターを弾いてくれたりして、現場を盛り上げてくださいました。日本語も勉強中みたいで、お話ししていたので、尊敬する部分がお二方にありました。

真宮:フィールドが違ってもエンターテインメントの世界で活躍されているお二方で、村井さんからは、初めて会ったときからみなぎるパワーを感じました。

ジュンQさんは笑顔がすごくすてきで、私とのシーンは少しシリアスなんですけれども、その間に見られる笑顔がすごいキュートだなって思いました。

――お二人とも初めての映画出演ということで、他の演者さんやスタッフの方と何か相談したりはしましたか?

酒井:私はお兄ちゃん役の鈴木貴之さんが、普段からきょうだいのように接してくださって、すごくリラックスできたので、初めての映画でしたけどいい意味で緊張せず、撮影に臨めたなって思います。

真宮:私は松田圭太監督と本読みの前にお会いしたのですが、私が初めての映画ということを知ってくださっていたので、気持ちをつくるところから協力していただきました。本番では私の気持ちを一番に考えてくれて、感情があふれ出るままに撮ってくださったので、新しい一面が見せられたかなって思います。

酒井:出演者のテンションを保たせてくれるというか、「自由にやってください」って感じでした。私はそういう演出は初めてだったのですが、出演者の感情や気持ちを第一に考えてくださったので、すごくやりやすくてありがたかったです。

■ 「悪女にチャレンジしてみたい」(真宮)

――今作での映画初出演を経て、今後挑戦してみたい役はありますか?

酒井:私はバラエティー番組が好きだから、ドラマも笑えるような作品をよく見るので、コメディー要素強めの、変顔とかをいっぱいやるような役をやってみたいです。普段からリアクションが大きいと言われるので、それを生かしつつやりたいなって(笑)。

真宮:“正統派”と言われるような役をいただくことが多いので、悪女にチャレンジしてみたいなって思っています。先日、「虎狼の血」(2018年)を見たんですけど、真木よう子さん演じるクラブのママがアクロバティックなところもあったりして、すごく衝撃を受けました。

――普段はどんな映像作品をよく見ているんでしょうか?

酒井:私は目標としている女優さんが松岡茉優さんなので、松岡さんが出ている作品を見るのが好きです。お芝居なんですけど、役ではなく松岡さん本人を見ている感覚になるようなお芝居をしていらっしゃって、そこに引きつけられるので、そういうお芝居ができるようになりたいなって思います。

真宮:私は映画が好きで、邦画にはこだわらず洋画も、フランスや韓国の映画も好きです。英語はずっと大学で勉強していたんですけど、今は3カ国目の言葉として韓国語も勉強中なので、韓国の映画にも挑戦できたらいいなって思っています。

――じゃあジュンQさんに教えてもらうチャンスがあったんじゃないですか?

真宮:ちょっとだけ「韓国語分かるんですよ」みたいなお話は少しだけしました。そのとき少しだけ教えてもらえましたね。

■ 「ジムの先生に“○○が弱い”って言われちゃったんです」(酒井)

――あと、映画の公開が5月で、ちょっと暮れに差し掛かっていますが、春に新たに始めたいことをお聞きしたいと思います。

酒井:ジムに通い始めたんですけど、ジムの先生に「体幹が弱い」って言われちゃったんですよ(笑)。

――でも、SKE48時代はかなり踊っていたのでは?(笑)。

酒井:そうなんですけど(笑)。一般的な体幹トレーニングもちょっとできなくて、先生に「家でやってきてもらっていいですか?」って言われているので、家でもしっかり始めようかなって思っています(笑)。

――宿題が出たんですね(笑)。真宮さんは春から始めたいことはありますか?

真宮:去年から美術にハマっていて、去年も何回か美術館や展示会に行ったんですけど、海外のアーティストの方が日本に来たときに、美術館巡りをする回数を増やしていきたいなと思っています。

――どんなジャンルのものが好きとかってありますか?

真宮:近代から現代のアートですね。絵って「こういう絵なんです」って言われちゃうとそのようにしか感じられなくなってしまうので、ガイドなどは聞かずに見たままを感じるようにしています。

――では、最後に映画を楽しみにしている方へ一言お願いします。

酒井:私にとって初の映画作品になったんですけど、現場にも作品内にも愛があふれていて、泣いちゃうシーンもあったりしたんですけど、最後には温かい気持ちになれると思うので、この映画を見てほっこりしていただけたらなと思います。

真宮:食事って人間にとって一生を通して大切なものだと思うので、この映画を見て、大切な人と「ご飯を食べたいな」とか「一緒にいたいな」ということを感じていただけたらいいなと思います。(ザテレビジョン

「最果てリストランテ」で映画に初出演する真宮葉月(右)と酒井萌衣(左)