千葉・銚子出身の榊原はZOZOマリンで凱旋登板

オリックス 3-2 ロッテ(15日・ZOZOマリン

 オリックス育成出身3年目右腕・榊原翼投手が15日のロッテ戦に先発。7回6安打2失点の好投で、今季2勝目を挙げた。千葉・銚子市出身の右腕にとって、自身初となる地元凱旋の先発マウンドとなった。

「最初はやはり力みました」という初回。打撃好調の1番荻野に遊撃内野安打で出塁を許してしまう。その荻野を盗塁と自身の暴投で三塁に進めてしまい、鈴木の内野ゴロで先制点を与えてしまった榊原だが「その1点だけで打ち取れてよかったです」と、不安視される立ち上がりを最少失点で切り抜けた。西村監督も「最初の頃よりかは安定してきたんじゃないかな」と、初回の内容を評価する。

 課題の立ち上がりを無難にスタートさせたことで、徐々に投球にリズムが出始めた榊原。プロ初となる“地元”ZOZOマリンのマウンドは「もっと風があると思ったのですが、投げにくさはなかった」と、心地よい程度の地元の風を感じながら、その後は6回までを2安打。4回から6回までは打者9人を完璧に抑える好投で、ロッテ打線に付け入る隙を与えない好投を見せると、打線が3回に、打者転向2年目の俊足・佐野が内野ゴロの間に同点のホームイン。そして6回には、今季ここまで打点のなかった6番マレーロが勝ち越し適時二塁打を放った。

 打線が勝ち越した直後の7回。6回まで89球の榊原は当然ようにマウンドへ。しかし、先頭打者4番井上に9試合連続安打となる左前安打で出塁を許すと、続くレアードにも左翼線を破られ、井上は一気に三塁へ。打者走者レアードは中継に入った遊撃大城の好判断で二塁封殺したものの、1死三塁のピンチ。不調の6番中村は打ち取ったものの7番清田には「甘く入ってしまった」という、真ん中高めの直球を中前に痛打され、三塁走者が生還。2-2と同点に追いつかれてしまった。

味方打線が8回に勝ち越し「必死に応援しました!」

「悔しかったですね」と振り返った榊原。しかし、高山コーチの「ここが成長を見せるところだぞ」という一言を受け、気合を再充電。続く江村を3球三振に打ち取り、ロッテの反撃を同点でとどめてマウンドを降りると、「必死に応援しました!」という8回に、先頭2番福田が二塁打で出塁。そこから味方打線がなんとかつなぎ、内野ゴロで勝ち越しに成功。榊原に再び勝利投手の権利が舞い込んだ。

 ヒーローインタビューでは「野手の皆さんが努力していることは知っていましたし、もう信じてました!『(勝ち越し点は)キターーーーッ!』って感じです」と、現2軍投手コーチを務める小松聖コーチのの雄叫びを思い起こさせる絶叫で、喜びを表現。そして「野手の皆さんに助けられたと思っています」と打線に感謝していた。

 西村監督も「援護して楽に投げさせてあげたかったですが、今日は彼に勝ちがついてよかった。いつも言っていますが若い投手ですから(勝利が)自信につながっていくと思っています」と称賛。この試合を含めここまで6試合でクオリティスタート(6回3失点以内)と抜群の安定感を見せているだけに「十分評価しないといけないですよね。若い投手がこうやって出てきてくれるということは、チームとしてすごく大きい。まだみんな若いですから、どんどん競争して勝ち星を積み上げてもらいたいですね」と、開幕投手と務めた山岡、リーグ2位の防御率を誇る山本とともに、切磋琢磨していくことを望んでいる。

千葉県最高!」と、地元での勝利に嬉々とした表情を見せていた榊原。「勢いに乗っていける」と語った20歳右腕が、チーム内の好敵手とともにどこまで成長していけるのか。(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

オリックス・榊原翼【写真:荒川祐史】