もしドラゴンを見つけたなら、自分がドラゴンを訓練したい」――。そう政府に嘆願書を送った少女に対し、首相が直接返事をつづった手紙が注目を集めている。

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相に先日、11歳の少女から、ある嘆願書と約360円の“賄賂”が送られてきた。内容はドラゴンと超能力に関するもので、少女はドラゴンの存在を信じ、もし国がドラゴンの存在について知っているのなら、ドラゴンの訓練に携わりたいと申し出たという。

少女は最近、超能力がテーマのドラマにハマっており、また、ニュージーランドは映画「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」シリーズのロケ地ということもあって、ドラゴンについても知的探究心があったようだ。

そんな少女の申し出に、首相は「超能力やドラゴンにとても興味がありますが、残念ながらこれらの分野のどちらにも政府は携わっていません。ですから、この賄賂のお金はお返しします。あなたの超能力とテレパシードラゴンへの探求を心から応援しています」と返信。さらに手書きで「追伸。ドラゴンには目を光らせておきます。ドラゴンは、スーツを着ているかな?」と綴ったという。

少女の兄が、首相からの返信を米ソーシャルサイト・redditに投稿すると、ネットでは「微笑ましいニュースだ」「誠実さとユーモアに溢れている」「ニュージーランドには羊とドラゴンが棲んでいるんだ」「うちの国にはスーツを着たドラゴンがいると思う」「贈収賄事件にならなくてよかった!」といった声が上がっている。