コッパ・イタリア決勝、アタランタvsラツィオが15日にローマスタディオ・オリンピコで行われ、0-2でラツィオが勝利し6シーズンぶり7度目の優勝を飾った。同試合で1962-63シーズン以来2度目の優勝を逃したアタランタのジャンピエロ・ガスペリーニ監督が疑惑の判定に激怒した。イタリアRai Sport』が伝えている。

10日前にセリエAで対戦した両者による一戦は互いに攻め合う展開も後半終盤まで0-0の状態で推移。しかし、79分にシモーネ・インザーギ監督が最後の交代カードとして投入したMFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの82分のセットプレーからのゴールで均衡を破ったラツィオが、90分にもMFホアキン・コレアのゴールで突き放し、最終的に2-0のスコアで勝利した。

ガスペリーニ監督は試合後、「バランスの取れた試合」と評するなど試合自体が拮抗したものだと認めたが、どうにもこうにも納得がいかなかったのが、前半のラツィオDFバストスの“ハンド疑惑”だ。

この試合の前半半ばにはアタランタのMFマルテン・デ・ルーンがボックス付近でシュートを放った際、ブロックを試みた相手DFバストスの上げていた腕付近にボールが接触。当然、目の前でこれを見ていたデ・ルーンを含めアタランタの選手たちはハンドアピールしたが、ルカ・バンティ主審やビデオアシスタント・レフェリー(VAR)担当からVARによる検証が行われることはなく、ノーファウルの判定に。

判定に救われたラツィオ陣営はこのプレー直前に1枚カードをもらっていたバストスをすぐさまベンチに下げてDFシュテファン・ラドゥを投入する強かな采配も見せていた。

一連の判定に関してガスペリーニ監督は、ライブの状態でハンドを確認していなかったものの、自分たちの選手の反応を受けて、ベンチでリプレー映像を確認し、ハンドを確信していたようだ。

「あんな酷い判定は見たことがない。これは非常に深刻な問題だ。ボールは間違いなくゴール方向に向かい、相手に当たったことでコースが逸れている。私は試合を通じてルカ・バンティのジャッジが好きではなかったが、あの場面は間違いなくVARレビューの案件だ」

「VARが元々なければ、あの判定も理解できる。ただ、VARが存在するうえでの判定だと考えれば不当な出来事だ。そして、この判定はこれまでセリエAで行われてきたすべてのことを完全に変えてしまうものだ。我々にとって受け入れ難い出来事だ」

「我々は敗戦を受け入れるし、ラツィオは非常に良いチームだった。それに試合自体は非常にバランスが取れていた。だが、それだけにあの一件は絶対に容認できない」

「私自身、リプレイを見るまでは判定に怒っていなかった。我々のプレーヤーアピールに関してもシーズン中によくある光景だと思っていたが、あれは明確なハンドだった」

また、試合後会見でも怒りが収まらないガスペリーニ監督は、今回の出来事がイタリアサッカー界においてVARへの信頼を失わせるものであるとも主張している。

「これはアタランタにとって衝撃的な恥ずべき事件だ。この一件はVARに対する信頼を失わせる類のものだ。同様にイタリアサッカー界にとっても悪い兆候だ」

「都合の良いときだけVARを使うつもりか? あれは間違いなくペナルティでレッドカードに値するものだった。これはスキャンダルだ! なぜあのような事件が起きたのか教えてほしい。正当な説明がほしいよ!」

「主審が確認できなかったことは理解できるが、VAR担当がなぜあの場面を見ていなかったんだ? 考えられることはあの時間帯に停電となり、彼らはモニターを見られなかったのだろう。もしくは、目を閉じて別の方向を眺めていたのだろうね」

「あれはゲームを変えてしまった。試合開始25分で11人と10人になり、ペナルティまで与えられるはずだった。今日スタジアムにはベルガモから2万1000人もの我々のサポーターが来ていた。彼らはその人たちをきっとバカにしているのだろう」

サムネイル画像