丸山穂高衆議院議員が「北方領土を戦争で取り返すしかない」と発言した問題が物議を醸し出している。これを受け、丸山議員は所属する日本維新の会から除名処分を受けた。今後は無所属での活動を模索しているが、すでにロシア国内でもこの問題発言が報じられており、事態はさらに大きくなる可能性がある。

 発言を受け、元東京都知事で参議院議員も務めた舛添要一氏がツイッターを更新し、発言を「言語道断」としつつ、「もう一つ付け加えておく。それは、議員が基本的な軍事的知識を欠いていることである。核大国のロシアに、非核国の日本がどのように戦争をしかけるのか。軍事的に不可能である。政治家は、空理空論を前提に政策を立案すべきではない」と指摘した。

 舛添氏は、政治家転身前は国際政治学者として活躍していた。さすが専門家の意見と言いたいところであるが、ロシア核保有国であるのは一般常識である。

 そのため、ネット上では「丸山議員の頭の中、どんだけお花畑なんだよ」「本当にするつもりなら、お前が最前線行けよ」「絶対戦争にならない前提で話してるんだろうな」といったツッコミが殺到している。

 一方で、丸山議員の発言を“忖度”する形で「ここでいう戦争って、日本も核武装しろってことじゃないの?」「日本が核武装してロシアと戦争できるくらいにしないと取り返せないといった意味でしょ」といった意見もある。こうした重武装派からは丸山議員の意見に一定の理があると見る声もある。

 ただ、丸山議員は国会議員という公人である。さらに、酒に酔った状態の放言であり、ましてや元島民に対する言葉としては決して許されるものではないのは確かだろう。

記事内の引用について 舛添要一氏のツイッターより https://twitter.com/masuzoeyoichi

舛添要一氏