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印西新拠点の外観イメージ

(株)ヤマタネ(山﨑元裕社長)は15日、中期経営計画「2022プラン」を策定、公表した。2024年(令和6年)に迎える創業100周年に向け目指すべき企業像を示した「ヤマタネ2024ビジョン」実現に向けた第2フェーズにあたり、「新規開発投資を中心に成長基盤を構築」する。

その柱の一つとして、千葉県印西市つくりや台の11万5,080平方メートルの敷地にアーカイブズ専用倉庫・3温度帯倉庫・精米工場の一体型施設(総延床面積6万7,000平方メートル=2万300坪)を建設する計画「(仮称)印西新拠点プロジェクト」の検討開始を明らかにしている。 物流部門と食品部門(米)が連携して運営する言わば「2022プラン」の象徴的な拠点構想で、2022年度(令和4年度)までに完成予定。拠点の多くが湾岸部に位置している同社にとって、関東では初の内陸型大型拠点となる。

「2022プラン」ではこのほか、物流部門で「今年11月、東京都江東区に約8,000坪の新物流センターを開設予定」、「タイ拠点の拡充や、ベトナム・アメリカへの新拠点設置、中国拠点の再編等を計画」している。また食品部門では、「販売面では、顧客へのきめ細かな提案営業によるシェア拡大と、新規顧客の開拓を推進」、「仕入面では、マーケットのニーズに即した産地との協働事業の拡大により、既存調達先との関係強化と、新規調達先の開拓に最注力し、安定的な調達をめざす」、「SQF(Safe QualityFood)など国際認証システムを活用することにより、安全・品質・効率を重視した持続的な管理体制の強化をめざす」、新拠点建設に向けた「運用体制構築を計画的に進め、信頼される『ヤマタネブランド』の確立をめざす」とも。

目標年次である2022年度(令和4年度)の業績目標は、売上高640億円(2019年3月期比19.9%増)、営業利益42億円(同20.8%減)、経常利益38億円(同24.0%減)、ROE〈自己資本利益率〉6.1%(同1ポイント増)、自己資本比率37.2%(同0.9ポイント増)、DER〈負債資本倍率〉1.2倍(同0.1倍増)。

〈米麦日報 2019年5月16・17日付〉
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