Night Tempo
竹内まりや1984年に発表した「プラスティック・ラブ」をリエディットした音源が話題となり、YouTubeでは800万再生を超え、ヴェイパーウェイヴ・シーン現象を巻き起こした一人である、韓国のプロデューサー/DJ・Night Tempo。 そんな彼が愛してやまない、今年30周年イヤーを迎えたアイドル・デュオの最高峰・Winkの往年の名曲を公式にリエディットし、4月24日(水)にデジタル・リリースした。

Wink ー 淋しい熱帯魚(Night Tempo Showa Groove Mix)

それに合わせ、去る4月26日(金)にThe Millennials Shibuyaにて行われたリリースパーティの様子をお届けする。

レポート|<Japanese Things vol.6>

19時から始まった定期的に行われているイベント<Japanese Things vol.6>。DJ薬師丸、にっちょめ、DJ NOTOYAに続き、大トリとしてNight Tempoが現れたのは22時過ぎ。会場はすでにすし詰め状態で、客層は普段は外国人客が多いとの事前情報に反して、フロアには日本の若者が大多数である。 Night Tempo ブース前に電光掲示板(メッセージボード?)を置き、某人気歌番組のオープニング・ジングルでスタートするや、お客さんを煽ったり、一緒に飛び跳ねたりしている彼を最初は後方から見ていたのだが、とにかくオリジナル楽曲を大胆にリエディットした音がバンバン流れてくるので、ブースで何をしているのかが気になってブース横まで人をかき分けて進む(汗)。すると目に飛び込んできたのはMacBook Proディスプレイ裏面にベッタリ貼られたWink7インチ盤ジャケット! お客さんたちのボルテージは上がりっぱなしで、そこらじゅうから歓声が上がっている。 Night Tempo 異国からやって来たDJが、オリジナル楽曲が生まれた国で、さらに当時リアルタイムで聴いていたわけではないであろう世代たちが、そのサウンドに熱狂している。こういったDJイベントにほとんど行ったことのない私にとってその光景は常軌を逸している......というかリアルタイム世代にとってはいろいろと理解不能な部分もあるのだが(笑)、近年のシティポップ再評価の最前線がここであり、文化を継承しているこういった場所がちゃんと存在するということはわかった。 専門ではないので拙い解説になることをお許しいただきたいのだが、プレイスタイルについて説明しておくと、彼がプレイする音源はMacBook Proにあらかじめ入っており、要所要所でコントローラーを使ってリアルタイムエフェクトをかけるスタイル。2台のターンテーブルを使いレコード盤を交互につなぐスタイルよりも手が空く時間が増える分、彼はその時間を使ってお客さんと音楽で繋がろうとしている印象である。 Night Tempo この日プレイされた楽曲を掻い摘んで紹介すると、中森明菜ヨコハマ A・KU・MA」、中原めいこ「月夜に気をつけ て!」、菊池桃子「Nile in Blue」、角松敏生「Tokyo Tower」、松任谷由実BLIZZARD」など。Winkの楽曲は 『Wink ー Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』の4曲に加え(すべてリリース音源よりも大胆なエディット が施された別バージョン)、「涙をみせないで」、大ラスには「Angel Love Story」もプレイされた。 このほど<FUJI ROCK FESTIVAL ‘19>への出演が発表されたNight Tempo。今後日本でその姿を見る機会が確実に増えそうだが、そのおとなしそうな佇まいからは想像できない、熱量たっぷりの彼のプレイ、いやパフォーマンス をぜひ生で味わってみていただきたい。

RELEASE INFORMATION

Wink ー Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ

Night Tempo 2019.04.24(水)発売 Track List: 1. 淋しい熱帯魚(Night Tempo Showa Groove Mix) 2. 愛が止まらない ~Turn It Into Love~(Night Tempo Showa Groove Mix) 3. Get My Love(Night Tempo Showa Groove Mix) 4. Special To Me(Night Tempo Showa Groove Mix) 公式サイト

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