世の中には自分の頭髪や紙、消しゴムなどを口にしてしまう異食症の人が多々報告されているが、このほどインドで家族に黙って鉄釘を食べ続けていた40代の男性が体調に異変を感じて手術することになった。『Mirror』『India Today』などが伝えている。

ラジャスタン州ブンディ在住のボーラ・シャンカールさん(Bhola Shankar、43)は今月12日、胃痛が数日間続いたことでブンディ政府病院(Bundi government hospital)を訪れた。そこで腹部のCTスキャン検査を行ったところ、医師達は絶句してしまった。

ボーラさんの胃の中にはたっぷりと釘が溜まっており、診察したアニル・サイニ医師(Dr. Anil Saini)も「腹部の写真を見て本当に驚きました」と明かしている。

早速ボーラさんは、翌13日に腹部の釘を取り除くための手術を行うことになった。手術はおよそ1時間半にもわたり、胃からは6.5センチほどの鉄釘が116本と長いワイヤー、いくつかの鉄のペレット(小さな俵状の塊)が摘出された。

手術後のボーラさんの健康状態は良好だったというが、サイニ医師は「彼が何故こんなにもたくさんの鉄釘を飲み込んだのか説明のしようがありません。もし鉄釘1本でも腸に入っていたり胃に刺さっていたら、致命的な状態に陥っていたことでしょう」と語っている。

また、ボーラさんはこっそりと釘を食べていたようで、家族はこの時まで事実を知らなかったそうだ。インドでは今回のボーラさん以外にも2017年にマディア・プラデーシュ州で胃から7キロもの硬貨と釘が取り除かれた当時35歳の男性や、昨年にはコルカタに住む男性の胃から600本以上の釘が摘出されたという報告がある。

彼らのように非食品類を口にする行為を1か月以上にわたって続けることを異食症と呼ぶが、健康情報サイト『Health Line』によると、体内の鉄、亜鉛または他の栄養素の欠乏、または統合失調症強迫性障害などの精神疾患によって誘発されるケースもあるという。

画像は『Mirror 2019年5月14日付「Man has 100 nails removed from stomach after keeping habit secret from family」(Image: News lions)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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