【ベレーザ同期対談】お互いのプレースタイルキャラクターの印象は?

 なでしこリーグ日本女子サッカーリーグ)1部日テレ・ベレーザのMF長谷川唯とDF清水梨紗は、リーグ5連覇を目指すチームサイドを担う主軸だけでなく、なでしこジャパン(日本女子代表)でも中心選手として大きな期待が懸かる。

 6月にフランスで開幕する女子ワールドカップメンバー入りを果たした2人は、2009年にベレーザの下部組織日テレ・メニーナ時代からの盟友。A代表初の大舞台を前に、22歳“同世代コンビ”にお互いについてなど語ってもらった。

  ◇   ◇   ◇

――2人は日テレ・ベレーザの下部組織であるメニーナ時代からの付き合いで、年代別代表、そして2018年からはなでしこジャパン(日本女子代表)でも共闘しています。よく知るお互いのプレースタイルを紹介してもらえますか?

長谷川「梨紗は予測がめちゃくちゃ早くて、1対1も負けません。もちろん運動量もあって、守備を基本にしながらも、攻撃に出ていくタイミングとか回数は、今の日本のリーグで随一だと思います」

清水「えー、照れる(笑)

長谷川「普段、お互いの印象は話さないからね(笑)

清水「守備の選手からしたら、唯は嫌な選手。常に走っていて、ボールに関わっている。今はベレーザで一緒にサッカーをやっているけど、練習で相手するのさえ嫌だから、敵からしたら一番嫌なタイプだと思う」

長谷川「でも、梨紗に動きを読まれている気がするから、やめることはあるよ」

清水「私も同じだよ(笑)

――日頃から相手の読みを上回らないといけないという意味で、相乗効果もありそうですね。

長谷川「あるのかな(苦笑)。でも、他のチームと対戦した時には一発で行ける場面でも、梨紗にはカバーに入られたりするので、そこでもう一つ違うプレーをしないといけない。その点は練習の中で自然とできていますね」

清水「唯は逆を取るのが上手いから、取られないように、取られないように、取られないように(笑)、って感じでプレーしてる」

凛々しいプレーから一転、ピッチ外ではお互いサバサバ系&「普通の女の子」(清水)

――お互いのキャラクターは?

清水「普通の女の子ですよ(笑)

長谷川「たしかに。ベレーザは“ザ・女子”な感じの人は少ないけど、やっぱりピッチを離れると女子だよね(笑)

清水「いわゆる一般人(笑)

長谷川「梨紗は見た目おっとりしているけど、中身はサバサバだよね」

清水「うん。唯もだから、サバサバ同士だね。お互い、細かいことはあまり気にせず、一緒にいても話す時はめちゃくちゃ話すけど、静かな時はずっと黙ってる。ベレーザだと2人部屋で同室なことが多いなかで、いるけど……」

2人「いないみたいな(笑)

長谷川「しゃべらなくても大丈夫だからね」

――お互いに分かり合っている感じ、でしょうか?

清水「干渉する時はしますよ(笑)

長谷川「めちゃくちゃちょっかい出すね」

――2人はツイッターなど、SNSでの情報発信にも積極的ですよね。

長谷川「女子サッカーが取り上げられる機会が決して多くないなかで、SNSを通して知ってもらうこともできます。特に大会があると反響が大きいので、今の時代は選手から情報発信していくのも大事だと思います」

清水「自分に興味を持ってもらえたら、女子サッカーに興味が出て、ベレーザに興味が出て、なでしこジャパンに興味が出て、とつながっていく可能性はあります。1人でもそういう人が増えるためのきっかけになれたらいいなと思ってやっています」

長谷川「(2018年の)アジアカップで優勝した時は反響があったね。結構、梨紗は普通の写真が多いってみんなから言われている印象(笑)ワールドカップが近づいても、あまり(投稿の)頻度は変わっていないけど、選手しか見れない部分を伝えていければいいかなと考えています」

「ベレーザの看板を背負って戦う」(長谷川)、「1対1で負けられない」(清水)

――いよいよ6月に開幕する女子ワールドカップに向けて一言お願いします。

長谷川「4月の遠征(フランス戦、ドイツ戦)を見ても分かるように、チームとしてまだまだです。ただ、私たちよりも若い選手がいるので、世代別代表の時のように大会中に大きく成長する子が出てくることにも期待しています。私自身、ベレーザの看板を背負ってしっかり戦って、世界の舞台を全力で楽しみたいです」

清水「なでしこは主導権を握られながらも耐えて耐えて、ワンチャンスを決める力も持っているし、日本らしいというか、多くの選手が関わっていくパスサッカーは面白みがあると思うので、そういうところはぜひ見て欲しいです。サイドバックの選手として、相手に1対1で負けられない。粘り強く、チームが勝利できるように精一杯頑張ります」

PROFILE
長谷川唯(はせがわ・ゆい)
1997年1月29日生まれ、宮城県出身。日テレ・ベレーザ所属。豊富な運動量と抜群のテクニックを誇るなでしこジャパンの攻撃の核。2014年U-17女子ワールドカップでは日本の初優勝に貢献し、17年3月のアルガルベカップでA代表デビューを果たした。19年5月10日にベレーザとプロ契約を締結。日本女子代表通算35試合6得点。

清水梨紗(しみず・りさ)
1996年6月15日生まれ、兵庫県出身。日テレ・ベレーザ所属。激しいアップダウンと豊富な運動量でサイドを活性化する万能型サイドバック。世界大会は2012年U-17女子ワールドカップを経験(ベスト8敗退)。18年2月のアルガルベカップでA代表デビューを果たした。19年5月10日にベレーザとプロ契約を締結。日本女子代表通算23試合0得点。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

日テレ・ベレーザに所属するDF清水梨紗(左)とMF長谷川唯(右)【写真:高橋学】