世界中で話題となっている番組をパロディー化、吉田もド派手サングラスで登場

 欧州各国リーグではシーズンのホーム最終戦で、翌シーズンのユニフォームを着用してプレーするなど、新シーズンに向けての期待をあおる取り組みが行われている。そのなかでYouTubeを使って斬新なドラマ仕立ての“プレゼン”をしているのがプレミアリーグサウサンプトンで、日本代表DF吉田麻也も熱演していると英公共放送BBC」が伝えている。

 サウサンプトンがYouTubeでリリースしたのは「Saynts」という約6分間の動画だ。チームの得点源であるFWダニーイングス、吉田、そしてラルフ・ハーゼンヒュットル監督が「これは悪夢だ」が真面目な表情で登場するとともに、いかにも怪しい実業家を名乗る人物が、絶景の孤島で史上初のサッカーアパレルを販売するとしてサウサンプトンに目をつけたというあらすじとなっている。

 この動画は「Netflix」で世界中の話題になっている「FYRE/夢に終わった史上最高のパーティー」という配信番組のパロディーだ。離島でのゴージャス音楽フェスを開こうとしたところ、運営があまりに杜撰で、運営者が詐欺の容疑で逮捕されるという騒動をドキュメンタリーにしたものだが、サウサンプトンはその“本家”のシナリオをパロディーにしつつ、2019-20シーズンの新ユニフォームを紹介するという流れになっている。

 選手たちは本人役として出演しているわけだが、想像以上にノリノリだ。イングスが南の島で黄色と黒のサングラスをかけてアウェーユニフォームを着こなしたかと思えば、吉田も実業家からの電話に応じたり、クラブミュージックに乗せてド派手なサングラスとともに赤と白のホームユニフォームに身を包み、敬礼ポーズを取るといった次第である。

 意表を突いた発表の仕方に「BBC」も「おめでとうございます。サウサンプトンファンの皆さん、あなたたちはみんな出し抜かれている」と本家の動画と同じく“騙された”というユーモアを交えて記している。もちろんこういった仕掛けに吉田が出演しているということは、現地ファンやクラブからの信頼、人気の高さを現わしているものかもしれない。 (Football ZONE web編集部)

サウサンプトンDF吉田麻也【写真:Getty Images】