ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリックワイズマン監督の最新公開作『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』。舞台となったNY公共図書館から渉外担当部門役員キャリーさんが来日した。

「渉外部門の仕事は広報や資金調達など図書館と社会を繋ぐこと。映画にはエルヴィス・コステロやパティスミスも登場しますが、著名人のイベント企画も仕事の1つ。撮影場所に貸し出すことも多く、映画『SATC』以来ここで結婚式を挙げたがる人が激増しました。最近は日本のアニメBANANA FISH』のファンも多く訪れます」

 元々ワイズマン映画の大ファンで、撮影のオファーには大感激したという。時間をかけ全職員の同意を得た後、撮影は3カ月にわたり行われた。

「撮影スタッフはたったの3人。監督には完全に気配を消せる不思議な才能があるようで、私達は撮影されていることを度々忘れてしまいました」

 劇中の「図書館民主主義の柱」という言葉も印象深い。

「誰もが無料で自由に情報と知識にアクセスできる図書館は、民主主義の根幹を成す場所。混迷するアメリカにおいて、この映画は図書館へのラブレターでもあると思います」

INFORMATION

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
5月18日より岩波ホールほか全国順次公開
http://moviola.jp/nypl/

(月永 理絵/週刊文春 2019年5月23日号)

キャリー・ウェルチさん