「なんとかチームに残りたいと望んでいる」 同じ代理人を持つクラウチが証言

 バーンリーの元イングランド代表FWピータークラウチは、レアル・マドリードウェールズ代表FWギャレス・ベイルと同じ代理人を持つ。英紙「デイリー・ミラー」の取材に応じたクラウチは、そのことから退団が噂されるベイルに対してコメント。「スペインで最後までやる決意をしている」との見解を示す一方で、「トットナムに戻ってきて彼がどれだけ優れた選手か、みんなに思い出させてほしい」と主張している。

 今季のベイルは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドユベントスへ移籍したことで、エースとしての活躍を求められていた。しかし、リーグ戦29試合に出場して8得点、すべての公式戦を含めても42試合14得点と、期待されたような成績を残すことができなかった。しかも、シーズン途中にジネディーヌ・ジダン監督が復職したことで冷遇され、来季の構想外が伝えられたとも言われている。

 そういった状況に対して、クラウチは代理人が同じことを前提として挙げたうえで、「私が知る限りでは、彼はスペインで最後まで戦い抜く決意をしている」と、ベイルの心境を代弁するようなコメントを残している。続けて「彼はスペインでの生活に満足で、なんとかチームに残りたいと望んでいる」と、ベイルレアルに残る意思を示していることを明かした。

 しかし、クラウチ本人の考えは違うようで、常にベイルプレーを見たいと望んでいる。

「来季も定期的に使われないようなら、トットナムに戻った彼を見てみたい。1000万ポンド(約14億円)でレンタル移籍が提案されたというニュースを今週の頭に見た。私はダニエル・レヴィ会長がどのように運営したいか知っている。それは確実に彼が望む種類の取引ではないだろう。しかしながら、それは大いに納得できるもの。ハリー・ケインと並んだ彼が見せる焼け付くようなスピードを想像できるかい? そのために多くのお金が支払われるのも当然だ」

クラウチはベイルの古巣復帰を希望 「どれだけ優れた選手か思い出させてほしい」

 続けて、クラウチは自身のベイルへの見解についても明かし、そのうえでトットナムに戻ったベイルが見たいと念を押している。

ベイルマンチェスター・ユナイテッドと結び付けられているが、個人的には今の彼に適したクラブだと思わない。ベイルはフィットさえすれば、世界で最もエキサイティングなプレーヤーの1人になれる。私は正当な評価もなくベンチに座っている彼を見たくない。トットナムに戻ってきて彼がどれだけ優れた選手か、みんなに思い出させてほしい」

 ベイルスペインに残ると明かしたクラウチだったが、本音ではトットナムで活躍する姿を見たいと望んでいるようだ。渦中のベイルクラウチの願望を叶えることになるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

クラウチ(右)がベイル(左)について言及【写真:Getty Images】