5-2でトゥールーズに勝利したなか、酒井は昌子の「信頼されている証拠」について言及

 フランス1部リーグ・アン第37節のトゥールーズ対マルセイユは、日本代表DF昌子源日本代表DF酒井宏樹の“日本人対決”となった。結果は酒井擁するマルセイユが5-2で勝利したが、フランスリーグ3年目の酒井は、海外初挑戦となった昌子に対して「信頼されている証拠」と独自の視点で“立ち位置”を語った。

 ホームのトゥールーズは、前半26分にFWアーロン・レヤ・イセカのゴールで先制したが、その3分後にマルセイユが同点に追いつき、怒涛の攻撃を見せる。後半5分にはFWルーカスオカンポスのパスから酒井が左足を振り抜いてリーグ・アンゴールで勝ち越し。2-2で迎えた同31分には、右サイドを抜け出した酒井のクロスカメルーン代表FWクリントン・エンジェが押し込んで3点目を挙げると、試合終了間際にはフランス代表FWフロリアン・トヴァンが立て続けにゴールを決めて5-2で勝利した。

 大敗を喫した昌子は試合後に「(マルセイユとの)差を感じた」と口にしたが、フランスリーグの“先輩”である酒井は昌子にとって貴重な経験だと説いた。

「麻也くん(吉田麻也サウサンプトン)も、昔(オランダVVV)フェンロでプレーしていましたが、守ることが多いチームというのは、のちに良いチームに行った時に、良い経験になると思います。僕のハノーファー時代(2012~16年)もそうでした」

 同じリーグということも手伝って、酒井は日頃から昌子の試合をよく見ているという。

「結構見るんですよ、トゥールーズの試合。源が出ているので。いつも落ち着いていますし、(トゥールーズでも)W杯でも一緒にやっていた、いつものアイツが出ていると思います。(今日の試合でも)いつも通り、ビビることも、迷っている感じもなかった。ボールもすごく集まってきてましたし、信頼されている証拠だと思います」

「僕が海外に出た1年目はダメダメだった。源はすごく頼もしくやっていて、良い感じ」

 酒井は2012年柏レイソルから初めて海を渡った自身と昌子を照らし合わせ、「僕がJリーグから海外に出たハノーファーでの1年目はダメダメだった。それに比べたら源はすごく頼もしくやっていて、なんか羨ましい。良い感じでした」と語る。

 第37節ではストラスブールの元日本代表GK川島永嗣もベンチ入りし、リーグ・アン日本人選手3人全員がメンバー入り。酒井は「素直に嬉しかったですね」と胸中を明かす。

「源がこれだけトゥールーズで求められているということは、自分のことのように嬉しいし、(川島)永嗣さんも今日ベンチに入っていました。こうして日本人選手がフランスで見てもらえて、結果を残せるというのは非常に大事なことだと思います」

 酒井が日本代表の不動のレギュラーとなったように、昌子もこの悔しい経験が成長の糧となるはずだ。(小川由紀子/Yukiko Ogawa)

酒井は2012年に柏レイソルから初めて海を渡った自身と昌子を照らし合わせ語ってくれた【写真:小川由紀子】