■栄養満点で離乳食にぴったりの味噌汁
味噌汁は日本人のソウルフードです。味覚をとぎすませるだしを使って、具を柔らかく煮るので体への吸収も良く、具材に工夫すれば栄養も満点。味覚が未熟な赤ちゃんには、味噌汁離乳食がぴったりなのです。

【詳細】他の写真はこちら




味噌汁は、いつから食べさせてOK?


出典:photoAC

赤ちゃんによって個人差もありますが、一般的に離乳食が始められるのは、生後5~6カ月頃と言われています。赤ちゃんがお母さんやお父さんの食べている仕草を見て、いっしょに口をもぐもぐとさせたり 、食べ物に手を伸ばしたり、食べ物や食べる動作に興味を示して来たら始めどきです。離乳食の初めはとろみのついたおかゆからはじめ、徐々に慣れてきたら味噌汁の上澄みをおかゆに混ぜてみましょう。飲ませ方は、無理のないようにゆっくりと口元までスプーンを持ってきて、少しずつなめる程度から始めましょう。だしの栄養がおかゆといっしょに摂取できます。離乳食中期の生後7~8カ月ころには、味噌を入れる前に柔らかくなった食材、例えばじゃがいもなどを取り分けて、おかゆと食べさせてみましょう。味噌の入った味噌汁は、おかゆなど初期の離乳食が順調になり、内臓機能が整ってきた生後9カ月以降(離乳食後期)から始めてください。


・目安の量はどのくらいから?


出典:photoAC

離乳食の始まりは、小さいスプーン一杯から。赤ちゃんの様子を見ながら、初期のおかゆやじゃがいものペーストなどを試してみましょう。慣れてきたら、徐々にスプーンを口に運ぶ回数も増やしていって大丈夫です。わが子の食べっぷりをしっかり観察してみてください。毎日の成長が感じられることでしょう。


・大人用からの取り分ける場合の注意点や、薄め方は?


出典:photoAC

離乳食後期に入ると、わが子の好きな食べ物もだんだんわかってきます。わが子の好きな野菜も、大人用の味噌汁に入れてしまえば、調理の手間が省けます。大人用の味噌汁から取り分ける際は、塩分が濃くなりすぎないようにしましょう。薄め方は、味噌汁の上澄みを2、3倍のお湯で薄めます。大人用の味噌汁の中で茹でて柔らかくなった野菜も、塩分をしっかりと吸っているので、一度お湯に少しくぐらせるなどして減塩してみてください。大人といっしょのものが食べられて、赤ちゃんも段々と食事の楽しみがわかってくる時期に入りますね。

■離乳食で使う味噌の選び方
味噌と言っても、さまざまな種類があります。離乳食から使う味噌は、赤ちゃんにやさしい味噌がいいですね。



・味噌の種類は、何を選べばいいの?


出典:photoAC

白味噌、赤味噌、合わせ味噌、だし入り味噌など、味噌にはいろんな種類があるのはご存知でしょう。どの種類の味噌でも使用できますが、だし入り味噌については塩分が高い傾向があるので、離乳食には不向きです。離乳食に向いている味噌は、化学調味料など添加物の入っていない、無添加の味噌。味覚が未熟な赤ちゃんなので、自然の素材で作られた味噌が一番です。


・離乳食に使える味噌の選び方はある?


出典:photoAC

味噌の素材をしっかり見て、購入しましょう。表示が無添加とあったとしても、原材料を見てみると、いろいろな添加物が含まれているものもあります。あまり気を使いすぎる必要はありませんが、なるべく米、大豆、食塩など、シンプルな素材で作られている味噌が理想的です。添加物などが入っていない分、味噌が傷みやすいので、冷凍庫で保存することをおすすめします。味噌は凍らないので、冷凍庫で保存してもすぐに使用でき、フレッシュな風味が維持できて便利です。

■離乳食用の味噌汁のだしについて
味噌汁はだしが基本です。だしは、味噌汁のもととも言えます。味噌汁だけではなく、いろいろな料理にも活用できるので、ぜひ常備してみてください。繊細で深みのあるだしを手軽にとってみましょう。



・簡単!お手軽!だしの取り方


出典:photoAC

かつおこんぶにぼしなど、だしにもいろいろ種類があります。かつおはいっしょに煮立たせるとえぐみが出るので、沸騰したお湯の火を止め、かつお節を一握りほど(味噌汁4人分くらい想定)を入れ、数分おいてからキッチンペーパーなどで濾します。こんぶは、夜の間に味噌汁に使う分の水に浸しておくだけで、おいしいだしが取れます。冷蔵庫に保存をしておけば、いつでも使えますね。にぼしも苦味が出るはらわたや頭の部分を取り除き、水に30分ほどつけておき、具材といっしょに煮立たせてから、取り除くだけで大丈夫です。どのだしも、味噌汁が手軽においしくなります。簡単にだしを取ることができるので、ぜひ試してみてくださいね。


・忙しくても◎便利で簡単に使える離乳食用だしパック


だしをとるのが面倒なときや、だしをとる時間がなりときに、安心で安全な離乳食用のだしパックもあります。顆粒状になっているものもあり、ささっと振りかけるだけで、だしのやさしい味がつきます。手軽に使えるので、ぜひ試してみてください。


・保存方法はどのようにすればいい?


出典:@ arai_reform1134さん

どのだしも、冷蔵庫であれば1週間ほど持ちます。だしを取ったら麦茶などを保存する容器に入れれば、大量に保存できます。冷蔵庫に常備できていたら、すぐに味噌汁やいろいろな料理に手軽に使えますね。だしを作った日にちをメモしておくと、だしの状態もしっかり把握ができて衛生的です!

■毎日の献立に!離乳食におすすめの味噌汁レシピ
毎日のことだから、いろいろなレいろんなレシピがあれば手軽に調理できますね。赤ちゃんの味覚も増やせるので、たくさんのいろんな食材で味噌汁を楽しんでみてください。



・栄養満点!豆腐を使ったレシピ


出典:photoAC

やわらかい豆腐は離乳食期の赤ちゃんにもぴったりです。大豆なのでたんぱく質がしっかりと摂れて、栄養価も高い味噌汁に仕上がります。


・レンジで作れる!簡単味噌汁


出典:photoAC

保存していただし汁を使って、火を使わずとも簡単に栄養たっぷりの味噌汁ができあがり。野菜に火が通りやすいように、小さめに切ってみましょう。チンしてすぐはとても熱いので、しっかりさましてから赤ちゃんの口に運んであげましょう。


・うどんをプラスしてボリュームUPのアレンジレシピ


出典:@ yuuuny.kさん

離乳食完了期にもなれば、食欲がだんだん出てくる赤ちゃんも。こちらは一汁が一気に一品料理になる、うどんをプラスした味噌汁変身レシピです。味噌汁にそのままうどんを入れるだけでは、少し味が薄く感じられるので、ほんだしを加えてみましょう。パパッと振りかけるだけで、うどんにも合う味付けになります。そして、赤ちゃんがもぐもぐ食べやすいよう、うどんを短くカットしましょう。

■お手軽・簡単離乳食に、使える便利な味噌汁
離乳食だけを作るのは大変手間がかかりますが、味噌汁の活用でお手軽・簡単に離乳食ができちゃいます。赤ちゃんの成長に合わせて、大人の味噌汁からうまく食材を取り分けて、ママも楽チンに効率良く、栄養もバッチリの味噌汁をつくってみましょう。
(mamagirl
掲載:M-ON! Press