セリエAも残すところあと1節となり、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権争いが混沌としている。

18日、19日とセリエA第37節が開催(20日に1試合開催)された。すでに優勝を決めているユベントスと対戦したアタランタは、1-1のドロー。2位のナポリと対戦した3位インテルは4-1で敗戦。6位のローマはアウェイでサッスオーロどゴールレスドロー、5位のミランはホームで2-0とフロジノーネに勝利した。

この結果、アタランタインテルが勝ち点66で並び、ミランが勝ち点65、ローマが勝ち点63に。セリエAは勝ち点で並んだ場合、得失点差や総得点ではなく、当該チーム間の成績が優先されるため、順位決定がわかりづらい状況となる。

すでにユベントスナポリの順位は確定しているものの、3位と4位はまだ確定しておらず、最終節に全てが決定することとなる。

クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場を目指す3位のアタランタは、10位のサッスオーロと対戦。4位のインテルは17位のエンポリと対戦する。また、5位のミランは11位のSPALと、6位のローマは12位のパルマと最終節で対戦する。

ローマに関しては、勝ち点差が離れている上に得失点差も離れているため、勝利が絶対条件な上で、他3チームの結果が重要となり、全ての条件が揃うのは厳しい状況だ。

また、カギを握りそうなのはインテルか。対戦相手のエンポリは、残留ラインギリギリの17位。自動降格となる18位のジェノアとは勝ち点差「1」のため、自力で残留を掴むために最終節への意気込みは強いはずだ。ちなみに、ジェノアは15位のフィオレンティーナと対戦する。

4チームが争う来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権争い。最終節は来週末に行われる。

◆各クラブのCL出場権獲得条件
3位:アタランタ(vsサッスオーロ)
【勝利】
無条件
引き分け
インテルまたはミラン引き分け以下
【負け】
ミラン&ローマ引き分け以下

4位:インテル(vsエンポリ)
【勝利】
無条件
引き分け
ミラン引き分け以下
【負け】
ミラン引き分け以下
・1-0で敗れた場合、ミランが負け&ローマが4点差以下で勝利

5位:ミラン(vsSPAL)
【勝利】
アタランタまたはインテル引き分け以下
引き分け
アタランタ&インテルが負け、ローマが勝利
アタランタが負け&インテル引き分け以上

6位:ローマ(vsパルマ)
【勝利】
・5点差以上での勝利&インテルが1-0で敗戦、アタランタ引き分け以上、ミランが敗戦
アタランタ&インテル&ミランが敗戦

ちなみに、今シーズンの対戦成績を整理しておく。最大4チームが勝ち点66で並ぶ可能性があるため、その場合は下記が参考となる。

3位:アタランタ(勝ち点66)
【vsインテル】1勝1分け
【vsミラン】1分け1敗
【vsローマ】2分け

4位:インテル(勝ち点66)
【vsアタランタ】1分け1敗
【vsミラン】2勝
【vsローマ】2分け

5位:ミラン(勝ち点65)
【vsアタランタ】1勝1分け
【vsインテル】2敗
【vsローマ】1勝1分け

6位:ローマ(勝ち点63)
【vsアタランタ】2分け
【vsインテル】2分け
【vsミラン】1分け1敗

当該チーム間の成績が加味されるのは、前述の通り勝ち点で並んだ場合。この場合、勝ち点で並ぶ可能性があるのは、アタランタインテルの勝ち点「69」、「67」、アタランタインテルミランローマのいずれかが並ぶ勝ち点「66」の2パターンだ。勝ち点「69」、「67」の場合は、現状通りアタランタインテルを上回ることとなる。この場合は来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権に関わるのは最大で1チーム。インテルが5位となる。

問題は「66」で並んだ場合だ。最大4チームが並ぶ可能性があるパターンだが、4チーム並んだ場合でトップに立つのは勝ち点9のインテル。続いて、ミランの勝ち点8、アタランタの勝ち点7、ローマの勝ち点5の順だ。

インテルミランローマが並んだ場合でもインテルが勝ち点8でトップ、続いてミランの勝ち点4、ローマの勝ち点3だ。

アタランタミランローマが並んだ場合は、ミランが勝ち点8でトップ、アタランタローマが勝ち点3。アタランタローマは2試合ともドローのため、得失点差で上回るアタランタが上位となる。

アタランタインテルが勝利してしまえばそれまでだが、どちらかが勝利しなかった場合には、色々な条件が絡んでくる。5大リーグで最も遅くシーズンが終わるセリエAの最終節からも目が離せない。

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