『Meet South Africa. Bheki the Mbhaco Maker.』より

観光映像大賞とは？
創造性・振興性・話題性を含んだ観光プロモーション映像に授与される、「観光映像大賞（観光庁長官賞）」。国内に続き、2017年からスタートした「インターナショナル観光映像大賞」は、海外の優れた観光プロモーション映像・動画を日本に紹介するアワードです。このたび、世界の観光映像から選考対象となるファイナリスト5作品が選ばれました。

その作品を「Time Out Tokyo」「TABIZINE」「TABIPPO」「トリップアドバイザー」の各代表およびVisit Japan大使が審査。

今回は、TABIZINE編集長・山口による審査コメントとともに、ファイナリストの5作品をご紹介！どれも今すぐサイトで無料で観ることができますよ。もちろん、日本語字幕付きです。

「インターナショナル観光映像大賞」ファイナリストの5作品はこちら
『Meet South Africa. Bheki the Mbhaco Maker.』



【あらすじ】
南アフリカの伝統衣装を作るベキに人生最大の壁が立ちはだかる。インスピレーションを探しに町中を探索するベキ。彼は新たなアイディアに出会うことができるのか？
南アフリカ／10:15／2017

【TABIZINE編集長・山口の審査コメント】
憧れました。溢れる色、ハッとする形、しなやかな動き、独特のリズム。人々もモノも風景もすべてがフォトジェニックでした。南アフリカがいかにおしゃれで美しいかということが、作品全体から伝わってきます。それはそのままその地への敬意と興味につながっていく。この美しい色の洪水の中に自らの身をおいてみたいと思ったとき、見事に誘致されている自分に気づきました。「どこを探すかではなく誰と過ごすか」という言葉は、多くの旅人の行き着く先でありますが、それが作品内の国の魅力ともっと直結しているとさらによいと思いました。




『Singapore: The Impossible Story』


【あらすじ】
世界中の改革者や企業家、先駆者たちが集うグローバルビジネスの中心都市、シンガポール。そんな、世界のあらゆる疑問に挑むことが大好きなヤツらの特別な場所、シンガポールの驚くような物語ををあなたも探求してみては？
シンガポール／1:15／2018

【TABIZINE編集長・山口の審査コメント】
ハッとさせられました。シンガポールの持つエネルギーと可能性を知識としては知っていたけれど、それが貫くように心に届いたのは初めてです。短い時間で凝縮してメッセージを伝えるお手本のような作品だと思いました。




『The 72 Hour Cabin in Sweden - Short documentary』


【あらすじ】
西スウェーデン・ダールスランド地方の大自然で行われたある「心地の良い」実験。オーダーメイドのキャビンの中で最もストレスのたまる仕事をしている5人が72時間スウェーデンのライフスタイルを体験する。滞在中、リサーチャーが５人それぞれのストレス発散数を計測。結果はいかに？
スウェーデン／5:39／2017

【TABIZINE編集長・山口の審査コメント】
納得しました。ただ、心は動きませんでした。客観的に誰もが納得するようにスウェーデンの自然の持つ効果を伝えようとしているのは理解できるのですが、最後まで“観光映像を審査している自分”を忘れる瞬間がなかったのが残念です。




『The Proud Experience』


【あらすじ】
ノルウェーの首都・オスロをカディア、アンナ、クララの3人の視点から見る。3人がオスロに招かれた目的は国内最大規模のLGBTQパレード「プライド・パレード」に参加するためだ。歌と踊りに囲まれながら地元住民と交流し地元で人気のスポットや観光地を巡る旅の記録。
ノルウェー／5:41／2018

【TABIZINE編集長・山口の審査コメント】
泣きました。泣きなら、なぜ泣いてるんだろうと自分に問うと、それは「心が自由であることの喜び」に共鳴したからだと感じました。そしてそれがそのまま、ノルウェーという国の魅力につながっていることが、開放的な風景と共にすんなりと伝わってくる。LGBTQについては、“理解はしたいけれど、どう寄り添ってよいかよくわからない”という人もいると思います。そんな人は特に必見。登場人物3人の心のひだから、あなたなりの関わり方、心の持ち方が見えてくると思います。





『Tourism Australia Dundee Super Bowl Ad 2018 w/ Chris Hemsworth and Danny McBride (Extended)』


【あらすじ】
伝説の男がアウトバックに帰ってきた！今回のダンディーはハリウッド映画ではなく、巨額なオーストラリア観光映像だ。
オーストラリア／1:30／2018

【TABIZINE編集長・山口の審査コメント】
クスッとしました。短い作品でありながら強烈なインパクトがあり、ダンディーが何者か知らなくてもコメディとして成り立っていました。ただ、すべての“クスッとポイント”を拾うには、伝説の男 クロコダイル・ダンディーについて知っている必要があります。広くオーストラリアの魅力を伝える目的の映像が、ダンディーを知っていないとフルで楽しめなというのは、もったいないです。頭に「？」が浮かんでいる間に登場する絶景は、心にストレートに届かず、上の空のまま流れて行くこともありました。




5月29日のSSFF & ASIA（ショートショート　フィルムフェスティバル　＆　アジア）映画祭オープニングセレモニーでは、ファイナリストの中から1作品が観光映像大賞（観光庁長官賞）に選ばれ表彰されます。 大賞に選ばれる作品はどれか、ぜひあなたも予想してみてくださいね。

国内の観光プロモーション映像も年々人気を博しているそう。 313作品から選ばれた国内のファイナリスト10作品も、以下のサイトでチェックできますよ！


＞＞＞映画祭と連動し観光映像を年間を通じて紹介・発信する「旅もじゃサイト」では、国内観光映像大賞ファイナリスト10作品や、インターナショナル観光映像ファイナリスト5作品、過去の受賞作品も紹介されています。
http://www.tabimoja.com/kankou8/