スポーツセダン、ワゴン、軽自動車コンパクトSUVなど、平成の30年間で様々な国産名車が世の中に誕生しました。地球温暖化対策をはじめとした排ガス規制の観点から”エコ”がキーワードになった平成の時代を、77台の注目車で振り返ります! 今回は平成15年~30年の平成中期~後期をプレイバック

 

【この人に聞きました!】

モータージャーナリスト

岡本幸一郎さん

昭和の終わりに免許を取得し、30年で25台の愛車を乗り継いできました。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

 

【平成15年】

 

【トヨタ シエンタ】

意外と広い車内空間とデザインがウケた

 

 

ミニバン人気が高まる中、トヨタがエントリークラスに送り込んだのがシエンタコンパクトカーのプラスアルファ的な作りだが意外と広く、デザインの評価も高く人気車となりました。

 

【ダイハツ タント】

スーパーハイトワゴンの時代が到来!

 

 

ハイトワゴン全盛のなか、さらに車高を高めて広大な室内空間をいちはやく実現。徐々に販売台数を伸ばして第2勢力となり、ミラクルオープンドアを得た次期型で人気は決定的に。

 

【スバル レガシィ】

歴代レガシィ屈指の高い完成度を誇る

 

 

歴代レガシィのなかでもっともまとまりがよいと名高い世代。スバル初のCOTY(日本カー・オブ・ザ・イヤー)受賞車。手ごろなサイズ最後のレガシィでもあり、以降は北米向けに大柄になっていきます。

 

【平成16年】

 

【日産 ムラーノ】

あまりの反響から日本でも売ることに

 

 

SUVもここまでオシャレになれることを証明。もともと日本で売る予定がなかったのに、その存在が知れると日本導入を求める声が高まり、販売される運びに。

 

【日産 フーガ】

スポーティ色を強め新たな車名で再出発

 

 

丸みをおびたフォルムにして、スポーティムードを高めた新世代の上級セダンセドリックグロリアの車名をやめて、新たにフーガとして世に送り出したが賛否両論ありました。

 

【トヨタ マークX】

マークⅡ兄弟からの脱却を図った!

 

 

セダンが売れない時代。かつて一世を風靡したマークⅡも兄弟車であるヴェロッサと統合を図るとともに、次世代や未知の可能性を意味する「X」を用いた車名に一部変更。

 

【平成17年】 コンパクト全盛のなかレクサスブランドがついに日本上陸へ

 

【レクサス IS】

欧州勢と真っ向勝負! 走りのよさを訴求

 

 

日本でもレクサスブランドが始動したのがこの年。アリストあらためGSおよびソアラあらためSCにやや遅れて、こちらのアルテッツァあらためISを加えた3車種でスタートしました。

 

【スバル R1】

スバルが放った軽の入魂作

 

 

まだ軽自動車を作っていた頃のスバルが放った入魂の作。4気筒エンジンに4輪独立懸架を持ち、3ドアのユニークデザインをまとった、いかにもスバルらしい一台。

 

【日産 セレナ】

ファミリー層の支持を集め人気に!

 

 

セレナの人気が決定的となった世代。見るからに広そうなスタイリングライバルを凌駕する多彩なシートアレンジなどがウケて、ほどなくミニバンのベストセラーに。

 

【スズキ スイフトスポーツ】

世界各国から高い評価を得た

 

 

ベーススイフトも評判は上々だったところ、エンジン、足まわり、ボディなどひととおり手を加えたスイスポも、これほど楽しいクルマが低価格で手に入ることに多くの走り屋が歓喜しました。鮮烈なイエローのボディも印象的。

 

【平成クルマTOPICS】

北米で展開していたLEXUSブランドが日本で展開

 

 

北米で展開されていたレクサスブランドが、日本では平成17年からスタート。開業当初の約1年間は、購入できるクルマがGS、IS、SCの3車種のみでした。

 

【平成クルマTOPICS】

日本車が登場する映画が世界的なヒットに!

 

 

平成13年カーアクション映画「ワイルド・スピードシリーズが公開。その4年前には、実在の車種やサーキットが数多く登場するゲームグランツーリスモシリーズが登場しました。

 

 

【平成18年】 レクサスが本格始動! セダンユーザー注目のLSデビューイヤー

 

【レクサス LS】

いよいよレクサスの真打ち登場

 

 

これまでのセルシオに代わって、レクサスブランドの日本導入を受けて、フラッグシップのLSも初めて日本で販売されました。当初は4.6ℓV8ガソリンのみだったところ、翌年に5.0ℓV8にモーターを組み合わせた4WDの「LS600h」を追加。ロング仕様もラインナップしました。

 

【三菱 i】

独創的で未来的なデザインが話題

 

 

当時は苦境のなかにあった三菱が、かねてから大いに話題となっていた「i」をいよいよ世に送り出しました。3年後には100%EVである「i-MiEV」の法人向け販売も開始。

 

【平成クルマTOPICS】

BMWやメルセデスに加えアウディも人気輸入車に

 

 

BMWメルセデス・ベンツもさることながら、平成20年代にアウディ車も人気に。アメリカのEVメーカーテスラ平成22年に日本へ参入。ボルボは2年連続(平成29年&30年)COTYを受賞したのでした。

 

【平成19年】

 

【三菱 デリカD:5】

山岳、平地でも万能を目指したミニバン

 

 

それまでのパジェロからアウトランダーベースに一新。持ち前のタフな走破性はそのまま。ミニバンとSUVの要素を併せ持つ稀有なモデル

 

【日産 GT-R】

世界を驚かせた恐るべき高性能モデル

 

 

スカイライン」ではなく「GT-R」として再始動。登場当初は480馬力で777万円~と現在と比べるとずっと安いが、その走りは世界の列強に衝撃を与えた歴史的一台でした。

 

【平成20年】

 

【トヨタ iQ】

かつてなかった超コンパクトカー

 

 

全長わずか3m以下で、2人乗りマイクロカーのスマートをしのぐ小回り性を実現。大人3人と子ども1人が乗れる室内空間を実現したのは画期的でした。

 

【トヨタ ヴェルファイア】

大型ミニバン、アルファードの兄弟車

 

 

競合としてエルグランドのほかにエリシオンも加わったが、アルファードの優勢は変わらず。そしてモデルチェンジの際に加わった兄弟車は、2段ヘッドライトなどより押し出しを強めたキャラがウケて本家をしのぐ人気車に。

 

【平成21年】 3代目プリウスvs.2代目インサイト! プリウスが“勝車”に

 

【レクサス RX】

ハイブリッドも加わったレクサスの上級SUV

 

 

“高級クロスオーバーSUV”という新しいカテゴリーを開拓したRXが日本にも導入されました。発売当初は、ガソリンモデルの「RX350」とハイブリッドモデルの「RX450h」をラインナップ。

 

【トヨタ プリウス】

予想をはるかに上回る大ヒットモデルに

 

 

価格を抑えながらも性能が向上し見栄えもよくなった3代目は、発売1か月で約18万台を受注し、納車も最大で1年待ちとなるなど、予想外ヒット作となりました。のちにブレーキ不具合の問題が話題に。

 

【ホンダ インサイト】

ライバル、プリウスの対抗馬と目されたが!?

 

ユニークな初代の生産終了から3年たらずのインターバルで車名が復活。5ドアハッチバックとなり当初はプリウスの強敵となると目されたが、販売的には振るわなかった。

 

【平成22年】 量販EVのリーフも世に送り出されエコカー時代が本格化

 

【日産 リーフ】

世界に先駆けてEVの市販化にこぎつけた

 

 

EVを世の中に普及させることを念頭に開発されたリーフが、ついに市販化されたのがこの年。航続距離が短いとか、とやかくいわれたものですが、モーターが生み出すスムーズで静かな走りには多くのユーザーが感銘を受けました。

 

【日産 ジューク】

小型SUVブームの先駆け

 

 

ユニークすぎるデザインをまとった個性派SUVの先駆け的存在。バイクのようなインテリアも面白かった。むろん日本でもよく見かけましたが、ヨーロッパではさらに爆発的に売れました。

 

【平成23年】

 

【トヨタ アクア】

プリウスと販売台数を競った弟分ハイブリッドカー

 

 

プリウスの弟分という位置づけながら、ともに販売ランキングトップの座をかけて競う仲に。重量物を車体の中央寄りに搭載し、意外なほどハンドリングがよかったのも特徴。

 

【ホンダ N-BOX】

カッコよくて広々! 軽の勢力図を変えた

 

 

Nシリーズにより軽自動車界の勢力図を書き換えたホンダ。小さいながらもスクエアな外観は存在感もあります。元F1エンジニアの面々が開発に関わったという走りも見事な仕上がり。

 

【平成クルマTOPICS】

安全性能の進化! ドラレコの注目度も高まった平成後半

 

自動ブレーキや渋滞対応のオートクルーズなどのADAS(高度安全運転支援システム)が設定され、安全技術が進化したのも平成時代の特徴。平成29年6月に起きた東名高速のあおり運転事故により、ドラレコの注目度が急速に高まりました。

 

【平成24年】 86/BRZに沸き売れ筋モデルが多数登場した

 

【マツダ CX-5】

マツダの快進撃はここから始まった

 

 

スカイアクティブ」を掲げるマツダが最初に放った一撃。世界一の低圧縮比により力強い加速と低燃費を実現しつつ、音や振動などの弱点を克服したディーゼルが評判。

 

【トヨタ 86】 【スバル BRZ】

FRの楽しさを再認識させた

 

 

 

トヨタスバルの協業により生まれた手ごろな価格とサイズで適度なパワーを持つFRスポーツカー。当初、86はドリフト向け、BRZは安定志向と性格の異なる走りの味つけでした。

 

【トヨタ クラウン】

受注生産! 特別ボディ設定色「モモタロウ」は斬新だった

 

 

ゼロクラウン若返りを図ったクラウンは、その次の次の世代で稲妻型のグリルの採用や、さらには限定販売のピンククラウンも大いに話題となりました。トヨタキャンペーンReBORNのCMも印象的。

 

【平成25年】

 

【ホンダ ヴェゼル】

手ごろなサイズと価格を武器に大ヒット

 

 

小柄なSUVが増えつつあるなかに登場し、いちやく大ヒットモデルとなり、以降3年にわたりSUVの販売トップの座に君臨。このクラスながら高級感のあるインテリアも好評でした。

 

【三菱 アウトランダーPHEV】

三菱の技術の結晶プラグインハイブリッド

 

 

三菱が得意とする電動化技術と4輪制御技術を組み合わせSUVプラグインハイブリッドを実現した画期的な一台。力強く滑らかな加速と意のままの走りは、未知なる感覚。

 

【平成26年】 ガソリン高騰や消費税増など自動車業界激震!

 

【スズキ ハスラー】

ようやく出てきたSUVハイトワゴン

 

 

ありそうでなかったSUVテイストの軽ハイトワゴンが世に出るや大ヒット。遊び心満載のデザインや色使いが女性を中心にウケました。2トーンが流行り出したのもこの頃。

【平成27年】

 

【ホンダ S660】

ホンダのミッドシップオープンスポーツが満を持して復活

 

 

ビートの再来」と業界が色めき立った世界最小のミッドシップ2シータオープンスポーツが復活。一時期は納車が数年先といわれたほど人気に。荷物を積むスペースがほぼないことも話題になりました。

 

【マツダ ロードスター】

人馬一体で原点回帰

 

 

この年はオープンカーの当たり年。肥大化を避け原点回帰を図り、スカイアクティブによる7500rpmまでよく回るエンジンを得た4代目ND型の登場にファンは感涙しました。

 

【平成クルマTOPICS】

東京オリンピックに向けて都内を走るタクシーはすべてこの車種に

 

 

最近街中でよく見かけるタクシー専用車JPN TAXI(ジャパンタクシー)は、平成29年10月トヨタから登場。標準グレードの”和”と上級グレードの”匠”をラインナップします。電動スライドドアで狭い道でも乗り降りが便利で、まさに日本の魂「おもてなしの心」を感じさせます。

 

【平成28年】

 

【トヨタ C-HR】

デザインや運転性能をユーザーが支持! SUV市場のトップに

 

 

SUVブームの中で埋没しないよう、デザインを際立たせるとともに欧州でも通用するハンドリングを追求。これほど奇抜ながらSUV販売トップの座にいまでも君臨します。

 

【スバル インプレッサ】

新時代のスバルを感じさせる完成度

 

 

新世代プラットフォームを得て全面刷新。伝家の宝刀アイサイト」も進化。その完成度が高く評価され、スバルにとって13年ぶり2度目となるCOTY受賞をもたらしました。

 

【平成29年】

 

【マツダ CX-8】

マツダが投入した3列シートSUV

 

 

得意分野を生かす方針を打ち出し、不得意のミニバンをやめる決断をしたマツダは、新たに3列シートSUVを日本にも導入。より磨きのかけられた走りへの評価も高い。

 

【ホンダ NSX】

価格2370万円! 世界一ハイテクなスーパーカー

 

 

本来あるはずだったV10を搭載する幻の2代目お蔵入りとなり、長い沈黙ののち登場した2代目は、3つのモーターを駆使した世界一ハイテクなスーパーカーになりました。

 

【平成30年】 完成検査問題に揺れ新型ジムニーの登場に沸いた

 

【スズキ ジムニー】

快適性&安全性が向上した21世紀のジムニー

 

 

20年ぶりに4代目へとモデルチェンジ。本格的なオフロード走行もこなす持ち前の走破性を損なうことなく快適性を大幅に高めるとともに、時代が求める先進安全運転技術を採用。受注が殺到している模様。

 

【レクサス ES】

北米レクサスの主力モデルを日本へ

 

 

もともと北米でレクサスの中核をなす機種であるESは、かつて「トヨタ ウィンダム」として日本でも販売されていました。このほどESとして導入されることとなりました。

 

【平成クルマTOPICS】

AI搭載車など技術の進化が著しい

 

 

レクサスESで採用されているデジタルアウターミラーは小型のカメラモニターを用い、死角の減少を図ります。また、近年ではコネクテッド機能搭載車などテクノロジーの進化は目まぐるしく、AIを搭載するクルマの開発が始まっています。

 

文/岡本幸一郎

 

【掲載車輌を一気見!】

 

 

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