目白警察署

4月19日、東京・池袋で母子2人が亡くなり10人が重軽傷を負った悲惨な暴走事故が起きた。

歩行者などをはねた車を運転していたのは、87歳になる旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長。20日放送『スッキリ』(日本テレビ系)では、飯塚元院長が被害者の1人に送った手紙の内容が明かされたのだが、その内容に司会の加藤浩次が怒りを滲ませている。

 

■悲惨な交通事故

東京・池袋で起きた交通事故。元院長の運転する乗用車が道路左側の縁石に接触、約150メートル暴走し2つの交差点に赤信号で進入。時速90キロ台後半まで急加速した車は、通行人らを次々にはねるなどし、2人の尊い命が奪われた。

車に異常は確認されず、警視庁は運転ミスとの見方を強めている。「逃亡・証拠隠滅の恐れがない」との見解を示し、逮捕せずに現場検証などを進めていくという。

 

■被害者への手紙

番組では事故に巻き込まれたゴミ収集車の運転手男性に事故から3週間後に届けられた、飯塚元院長からの謝罪の手紙を公開した。

事故を起こした自分を責め、被害者と親族の悲痛な想いを慮りながら謝罪を述べ、「治療費などは私のほうで、保険会社の協力もえて誠意を持って償ってまいりたいと存じます。一日もはやくお怪我から回復されるようお祈り申し上げております」と今後の対応について、怪我の状態を心配する声も綴っている。

■加藤の怒りが爆発

悲惨な事故への悲しみを滲ませていた加藤だが、この手紙の内容を受け、特に1点、加藤が怒りを露わにする場面があった。

それは手紙内に「事故により負傷された方々のお名前がつい先ごろまで私どもには知らされなかったため、お詫びが大変遅れましたことを重ねてお詫び申し上げます」という一文。

当然ながら負傷者の情報はすぐに加害者に伝えられることはないが、これに加藤は「それ言うか?」と怒りを爆発。

「『すぐ連絡できなくて本当に申し訳ございません』じゃないの。知らされなかったからお詫びできなかったって(手紙に書くのは)どうなのって思う」と持論を展開した。

 

■加藤の怒りに視聴者も…

事故への謝罪を綴りながら、どこか言い訳がましい一文も見受けられた加害者の手紙に、加藤が怒りを覚えたのも仕方がないのかもしれない。視聴者からも加藤の発言に共感を示す声が挙がっていた。

特に高齢者による自動車事故が多発する昨今。連日報じられる悲しすぎる現実に心を痛めている人は多い。第三者であっても、加害者を許せない気持ちは強いだろう。

被害者やその家族に対して「謝罪したい」加害者側の気持ちも理解できるものの、今回の手紙は少し軽率だったのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・サバマサシ

池袋暴走事故、87歳元院長の「被害者への手紙」に加藤浩次怒り 「それ言うか?」