インド北部で3歳男児がビル3階から落下し、重傷を負った。男児は落下した際に180センチの鉄棒が体に斜めに貫通したものの、急所を外れたため一命を取り留めたもようだ。『The Sun』などが伝えている。

先月中旬、ウッタル・プラデーシュ州にあるビルで遊んでいた3歳のナディーム君が、高さ約9メートルの3階から落下した。ナディーム君は180センチの鉄棒が左太ももから突き刺さり、左腹、背中を貫通していたが、たまたま現場近くで電気工事をしていた男性が事故を目撃し、鉄棒を短く切ったうえで約8キロ離れたキング・ジョージ病院へと搬送した。

ナディーム君は病院に到着してから約1時間後の午後4時45分から3時間にわたる手術を受け、奇跡的に命を取り留めた。手術にあたったサミール・ミシュラ医師によると、ナディーム君は横隔膜と小腸に穴が開いていたものの、鉄棒は肝臓から約2センチ離れたところを貫通しており、心臓などの主要な臓器は無事だったという。ミシュラ医師は「搬送されてきた当初は、どの臓器に影響が出ているのかわからない状態でした。鉄棒を抜くことで死の危険もあったわけですが、鉄棒が斜めに突き刺さり急所を外れたことは幸運としか言いようがありません」と語っている。

ナディーム君は約2週間の入院を経て先月22日に退院しており、傷跡は痛々しいが完全な回復が見込まれるという。

ちなみに今年1月には、香港の有名ホテルの16階から窓が落下し、観光客女性を直撃するという事故が発生した。この女性は病院に搬送されたものの、死亡が確認されている。

画像は『The Sun 2019年5月20日付「MIRACLE TOT Toddler, 3, miraculously survives being impaled on 6ft-long iron rod after plunging 30ft from high rise building」(Credit: SWNS:SOUTH WEST NEWS SERVICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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