6月14日(金)公開の映画「泣くな赤鬼」の完成披露舞台あいさつが、5月21日東京都内の劇場で行われ、出演者の堤真一柳楽優弥川栄李奈竜星涼と兼重淳監督が登壇した。

【写真を見る】笑顔がこぼれ、和気あいあいとした雰囲気で進んだ

同作品は、重松清の同名小説を実写化したもので、余命半年の元生徒と教師の心の交流を描く感動作。

城南工業高校野球部監督・小渕隆(堤)は、陽に焼けた赤い顔と鬼のような熱血指導で“赤鬼先生”と呼ばれ生徒から恐れられていた。

その厳しさで、甲子園出場を目前にしながらも夢に破れ、10年の月日が流れた今は、野球への情熱をすっかり失っていた。

ある日、小渕は診察を受けた病院で、かつての教え子・ゴルゴこと斉藤智之(柳楽)と再会。10年ぶりに会ったゴルゴは妻・雪乃(川栄)、息子と幸せな家庭を築いていたが、末期がんで余命半年だった…というストーリーだ。

舞台あいさつでは、堤が「自分が出ている映画を見て泣いたのは初めてです」と作品について明かし、「人間関係とか(人との)距離感とかの監督の丁寧な撮り方に、出ている側としても観客としても優しさを感じて、見終った後に『やってよかったな』って思いました」と理由を語った。

一方、柳楽は「人気作が原作ということもあり、病気を背負った役という今までやったことのないキャラクターだったので、しっかり挑みたいなと思っていました」と振り返った。

また、川栄は「(雪乃を演じるに当たり)監督から『一見やんちゃに見えるけど、芯が強くて最期まで旦那さんを支えてください』と言われていました。

お芝居の中でも柳楽さんがどんどん痩せていく姿を見て本当につらかったんですけど、こういう役をやれて本当によかったなと思いました」とやりがいを感じたことを告白。

ほか、竜星は「作品を見て、『こういう先生って欲しかったな』『青春時代のことってそれだけ色濃く覚えているものだよな』って思いました」と感想を明かした。

最後に、堤は「去年の暑い夏、たくさんのスタッフとたくさんの共演者で作り上げた映画です。今日登壇していなくても、若い俳優さんたちいっぱい出ていますから、彼らの情熱も感じられると思うので、映画を楽しんでください!」とアピールした。(ザテレビジョン

完成披露舞台あいさつに登壇した面々