お酒を飲んだ後の「しめ」といえば、ラーメンお茶漬けが定番ですが、札幌市では近年、しめにパフェを食べる「シメパフェ」が定番になりつつあるそうです。なぜ、酒を飲んだ後にパフェを食べるようになったのでしょうか。札幌市内でシメパフェ文化の普及に務める「札幌パフェ推進委員会」に聞きました。

背景に、乳製品が身近な地域性

「札幌パフェ推進委員会」は2015年9月、「パフェで一日を締めくくる」という札幌の食文化を全国に発信しようと、市内のデザイン制作会社とソフトウエア開発会社を中心に設立。現在、25の飲食店が加盟しています。委員会は、飲酒後や食事のしめにパフェを食べることを「シメパフェ」と名付け、普及を図っています。

 委員会の担当者に聞きました。

Q.なぜ、飲酒後にパフェを食べる習慣が札幌で広がったのでしょうか。

担当者「北海道は乳製品が身近にあり、札幌のパフェは、アイスクリームソフトクリームをふんだんに使っています。全国的に見ても、札幌はお酒や甘いものの1世帯当たりの支出金額が高く、冬でもアイスクリームを好んで食べる習慣があります。そうしたことから、『シメパフェ』が札幌市民に広がったのではないかと思われます。

また、近年は若者の酒離れが進み、飲める人と飲めない人が共存できる場所として、お酒とパフェの両方を提供する飲食店の人気が高まっています。そうした店がカラオケやバーなどとともに、2軒目の選択肢として選ばれるようになったことも、『シメパフェ』の人気拡大につながったのではないかと考察しています」

Q.酒のしめにパフェを食べるようになったのは、いつごろからでしょうか。

担当者「札幌の繁華街『すすきの』で、かなり前から自然発生的に始まった食文化と言われていますが、正確な時期を知る人は残念ながらいないようです。ただ、当委員会発足後の2017年ごろから、急激に専門店や『シメパフェ』を提供する店が増えました。最近は、食材にこだわったものや、ビジュアル美しいものに人気が集まっているようです」

Q.シメパフェを楽しんでいる世代は。

担当者「流行し始めた頃は若い女性が多かったのですが、最近は男性も多く、年齢もさまざまです。男性だけのグループも楽しんでおられます」

Q.シメパフェ北海道の他の地域でも定番となりつつあるのでしょうか。道外にも進出していますか。

担当者「道内の他地域でも『シメパフェ』を出すお店が増えているという話は聞きます。委員会加盟店の中には、都内に進出している店もあります」

Q.シメパフェについて、どのような意見が上がっていますか。

担当者「SNSなどでは、『ハマる』とおっしゃっている人もおられますし、『札幌に来たらぜひ』と、これから札幌に来る人に勧めてくれる人もよく見かけます」

Q.シメパフェ文化を全国展開していくための取り組みは。

担当者「各地の百貨店で開かれる北海道物産展に当委員会の加盟店も出店し、自慢のパフェを提供しています。旅行会社との企画で、加盟店で使用可能なクーポンを発行するなど外部企業とのタイアップも行っています」

オトナンサー編集部

シメパフェ専門店「Dip&Merry」の「ルビーコフレ」(札幌パフェ推進委員会提供)