退団が正式発表された本田、22日のACL広島戦がメルボルン・Vでのラストマッチ

 元日本代表MF本田圭佑は、オーストラリア・Aリーグメルボルン・ビクトリーを今シーズン限りで退団することが正式に決まった。その会見でJリーグに戻らないことなどを明言する一方、オーストラリアの若手サッカー選手に向けて熱いメッセージも送っていると現地紙「THE AUSTRALIAN」が伝えている。

「日本のスーパースター、ケイスケ・ホンダは来年の2020年東京オリンピックプレーするという彼の夢を追い続ける一方で、ACLを最後にメルボルン・ビクトリーから去る」

 同紙はこのように記している。オーストラリアでも本田の知名度ならびに注目度の高さを知らしめる一節だが、その会見で本田は様々な観点から物事を語っている。「自分はその文化から多くのものを学んだんだ。(ビクトリーの監督である)ケビンマスカットチームメート、そしてファンにね。このリーグはまだ若い。14年目で、それはJリーグとほぼ同じくらいだ」と感謝の念を告げるとともに、着目しているのはオーストラリアサッカー環境だ。

「自分の経験を踏まえると、若手の選手はプロとしての振る舞いを覚えていかないといけない。僕らは毎日トレーニングを受けて、しっかりとした食事を採り、そして睡眠をとらないといけない。オーストラリアと日本は素晴らしい国なんだけど、その生活が“快適すぎる”面もある。アスリートが成功をつかむため、ハングリーになるためには良い環境とは言えないかもしれない。死に物狂いで努力する必要はないのだから」

 これまで本田はオランダを皮切りに、ロシアイタリアメキシコと世界各国を渡り歩いてきた。そういったところでサッカーに打ち込む環境を体感してきたからこそ、まだまだ改善の余地はあると見えたのだろう。

「僕は若い選手たちに言いたいと思う。そういったことまで考えていく必要がある」

 1シーズン通じて過ごしたオーストラリアの地で感じたことを、率直に提言した本田。それはメルボルン・ビクトリー、そしてAリーグ全体を思っての発言だったに違いない。22日に本拠地で行われるAFCチャンピオンズリーググループステージ最終節サンフレッチェ広島戦が本田にとって最後の試合となる。(Football ZONE web編集部)

チームメートをはじめ、オーストラリアの若手サッカー選手に向けて本田が熱いメッセージを送った【写真:Getty Images】