怪我を乗り越え3度目のW杯へ グループリーグ1位通過すべく、アルゼンチン戦へ集中

 女子サッカー2019年6月、一大イベントワールドカップフランスで開幕する。日本サッカー協会は10日、本大会に出場するなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバー23名を発表。INAC神戸レオネッサのFW岩渕真奈は、自身3度目となる世界の舞台に立つことが決まった。

 高倉ジャパンエースとして期待されるストライカーは、2011年ドイツ大会以来となる世界一を目指すなかでどのような思いを抱いて大会に向かうのか。22日からいよいよスタートする直前合宿を前に、その胸中に迫った。

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 今回、3回目のワールドカップメンバーに選んで頂きました。1回目(2011年大会)で優勝、2回目(2015年大会)で準優勝を経験しましたが、当時はまだ若く、正直貢献度は高くなかった。試合にある程度出させてもらっているなかで迎える今大会への思いは強いです。

 今年は怪我で代表活動(3月:アメリカ遠征、4月:欧州遠征)に参加できずにここまで来ました。(以前プレーしていた)ドイツで試合をしたいという気持ちもあったなか、とにかくコンディションを戻してINACで全力で戦おう、と。開幕戦で(途中出場で)45分プレーしてから、徐々に(鈴木俊)監督が使ってくれて、フル出場できる状態まで上がってきた。カップ戦(4月13日ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)で得点を取れたのは、自分にとって一つ大きかったと思います。

 フランスでのワールドカップは、アルゼンチンスコットランドイングランドと同グループです。スコットランドが初出場、イングランドには前回大会(準決勝)で勝っているとはいえ、2カ国とも私がドイツにいた時から良い選手がたくさんいて、難しい試合になるのは間違いありません。私自身、イングランドとはしばらく対戦していないので、アメリカ遠征(2019 SheBelieves Cup)で戦った選手に訊かないといけないかな、と。アルゼンチンとは対戦したことがなくて、どんなチームなのか分からない部分があります。ただ、グループリーグは1位で通過しないとその先が厳しくなってしまう。まずは、初戦でアルゼンチンにしっかり勝つことが大事だと思います。

「私たちはチャレンジャー。勝利に向かってひたむきに頑張っている姿を見てほしい」

 過去2大会は澤(穂希)さん、宮間(あや)さんがいました。もちろん、チームを引っ張ってくれる選手は必要ですが、全員でしっかり戦えれば私は問題ないと考えています。日本は世界と比べて、体格やスピードでは劣っているかもしれない。でも、一人ひとりが個性を出すなかで、チーム全体で共通認識を持って、一つになって戦う大切さを学んできました。やるべきことをしっかりやれたチームが強いんです。

 2011年世界一になって以降、対戦国からリスペクトはされている印象は受けますが、私たちは常にチャレンジャー。もちろん過去の優勝で、観てくださる皆さんの理想が高くなっているのはあると思います。やっぱり2011年メンバーは上手かった。でも、チームも変わっていて、今はまったくの別物なので、とにかく全力で頑張ります。

 応援してくださる人たちが楽しいなと思ってもらえるのは、ゴールと結果。ワールドカップで良い成績を残すことで東京五輪にもつながるはずなので、とにかく自分が優勝させるくらいの強い気持ちを持ってやります。勝利に向かってひたむきに頑張っている姿をぜひ見てください!(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

3度目のW杯に臨むFW岩渕真奈【写真:©K.ASAKURA】