2019年 5月22日

各  位

                                        プラウドライフ株式会社


             コミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード(R)」の
                  実践に向けた取組み開始のお知らせ

 ソニー・ライフケアグループの一員であるプラウドライフ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長 薗田 宏)は、今般、ケアの基本品質向上を目的として、認知症高齢者の心に近づくコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード」の実践に向けた取組みを開始いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。


                        記


1.取組みの背景
 厚生労働省によれば、我が国における認知症の方の数は2012年で約462万人(65歳以上高齢者の約7人に1人)と推計されています。正常と認知症との中間の状態の軽度認知障害と推計される約400万人と合わせると、65歳以上高齢者の約4人に1人が認知症の人またはその予備群ともいわれています。この数は高齢化の進展に伴ってさらに増加が見込まれ、2025年には認知症の方は約700万人前後となり、65歳以上高齢者に対する割合は、現状の約7人に1人から約5人に1人に上昇する見込みとなっています。
 当社は「はなことば」ブランドにて全国で26拠点の有料老人ホーム等を運営しており、認知症をはじめ、あらゆる対人援助の場面で活かすことのできる本技法を習得・実践して、お客様の人生をより豊にしていきたいと考えております。
(出典:厚生労働省ホームページ 「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン))

2.ユマニチュード(R)とは
 本技法は、体育学を専攻する二人のフランス人であるイヴ・ジネスト氏とロゼット・マレスコッティ氏によって作り上げられた、1979年からの歴史を持つ、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法で、その名のとおり「人間らしくあること(Humanitude)」をベースとして体系づけられています。
 現在フランス国内では、本技法に関する研究及び教育を行うジネスト・マレスコッティ研究所(instituts Gineste-Marescotti; IGM)の14の支部がケア教育を行っており、400を超える医療機関・介護施設がこの技法を導入しています。また、ベルギースイスポルトガルドイツカナダにIGMの国際支部があり、6番目の国際拠点として2014年に日本支部が設立され、日本支部の代表を務める本田美和子医師(独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 所属)を中心に、研修等が展開されています。

3.取組みの目的
 当社では、介護サービスにおけるひとつひとつの品質を見直し、新たな品質基準の策定に取り組んでいるほか、教育研修及び人財育成の強化を進めております。また、個々のお客様の“やりたいこと”“やってみたいこと”を実現・サポートするご提案やサービスの提供を行うなど、お客様の人生そのものにフォーカスをあてた品質の高水準化に取り組んでいるところです。
 特に認知症高齢者においては、お客様自身の内発的な意欲の向上がより重要となりますが、本技法の習得・実践により、お客様とのコミュニケーションの質を高め、より心地の良い環境とコミュニケーションから生まれるお客様の内発的な意欲により、介護度や身体状況に関係なく、お客様自身が生活・人生を楽しみながら送っていただけるようにしていきたいと考えます。また、介護サービスの担い手側においても、お客様とのコミュニケーションの質の向上を通じたストレス低減などの効果に期待しています。

4.技法の習得・実践等、今後の取組み予定
 当社従業員から選出した育成メンバーが、「ユマニチュード(R)実践者育成コース*」の受講を4月より開始しています。今後、当社が運営する有料老人ホームでの実践を行っていく予定です。
 また、取組みの一環として、当社におけるユマニチュードへの理解向上を目的に、今月、ジネスト・マレスコッティ研究所所長イヴ・ジネスト氏及び本田美和子氏による社内研修を開催いたします。

*本田美和子医師監修のもと、SAS Humanitude社(本社:フランス共和国、法定代理人:Yves Gineste/イヴ・ジネスト)と提携の株式会社エクサウィザーズ(本社:東京都港区、代表:石山洸)が提供。

(ご参考)
ネスト・マレスコッティ研究所所長

イヴ・ジネスト(Yves Gineste)
ネスト-マレスコッティ研究所長。京都大学特任教授。トゥールーズ大学卒業。体育学教育の経験を踏まえ、1979年フランス国民教育・高等教育研究省から病院職員教育担当者として派遣され、病院職員の腰痛対策に取り組んだことを契機に、看護・介護の分野に関わることとなった。
知覚・感情・言語による包括的ケア技法:ユマニチュードを考案し、現在欧州・アジア・米国各地での教育活動を行なっている。


独立行政法人国立病院機構 東京医療センター総合内科 医長
本田 美和子氏
ネスト・マレスコッティ研究所 日本支部 代表
ユマニチュード認定インストラクター


                                                以上

※HUMANITUDE及びユマニチュードの名称及びそのロゴは、日本及びその他の国における仏国SAS Humanitude社の商標または登録商標です。

【お問合せ先】                   電話番号:(045)548-3228(平日9時-18時)
プラウドライフ株式会社              メールアドレス: pli-press@hanakotoba.co.jp
                         ホームページ: https://www.hanakotoba.co.jp/


≪ご参考≫
【グループ体制図】

【プラウドライフ株式会社の概要】





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