車社会と言われている南アフリカだが、今でもロバ馬車を使っている人がわずかながらいる。2頭のロバが運転手の乗った荷台を引っ張るという古典的な馬車だが、速度を上げて走る車の横でロバ馬車がゆっくり移動しているのを見るとのどかな気持ちになる人も多いであろう。南アフリカ北西州の州都マフィケン(Mahikeng)のショッピングモールにて、ロバ馬車の運転手がバックミラーもなしに見事駐車場から出る様子を捉えた動画が注目され、『News24』などのメディアで紹介された。

動画は、駐車場の白い枠におさまっていたロバ馬車が後ろ姿のまま駐車位置から出発するというものだ。運転手はかなり自信満々でロバをバックさせている。バックミラーやバックカメラも必要なし、ただ純粋に手綱力が必要なだけである。

南アフリカの駐車場でよく見かける車の警備、誘導にあたる「カーガード」も出てきて、2頭のロバがバックするのを手伝ってくれている。恐らくチップ欲しさにやってきたカーガードなのだろうが、バックミラーがないのでカーガードの誘導が見えるわけでもなく、彼の手助けをまったく必要としていない様子が撮影者を笑わせている。

この動画が16日に投稿されると5日間で再生回数が9万8千を上回り、「この国が大好きだ」といった称賛の声や「我々は可能性に満ちている(アパルトヘイト後の南アのスローガン“Alive with possibility:可能性に満ちた国”を揶揄したもの)」「ガソリンが高くなってるからいいね」「運転手がカーガードチップをあげていればいいけど」といったコメントなどが見られた。

Mzansi! 😂 pic.twitter.com/E58quoaKqu

— Tumi Sole (@tumisole) 2019年5月16日

画像は『Tumi Sole 2019年5月16日付Twitter「Mzansi!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN

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