MRヘッドセット「Magic Leap One」を手がけるMagic Leap社が、Magic Leap One専用の公式収納ケースを発売しました。商品名は「Magic Leap収納ケース(Magic Leap Carry Case)」、価格は95ドル(約1万円)です。本ケースは以前から制作が進められていることが報じられており、2018年10月に開催された同社のカンファレンスL.E.A.Pでは試作品が展示されていました。

肩掛けも可能に

収納ケースは円形の形状をしており、Magic Leap One本体とLightpack(プロセッサとバッテリーを内蔵した「本体」)、ハンドコントローラー2つが格納可能となっています。公式サイトの説明によると、ケースには、(ケースの)肩掛け用ストラップを含む、様々なストラップ類とケース用の着脱式ハンドルが付属するとのこと。

2019年5月22日現在、収納ケースはMagic Leapの公式サイトのみで販売されています。Magic Leap Oneの販売はアメリカの大手通信業者AT&T;も行っていますが、同社の通販ページには、収納ケース購入の案内や項目などは追加されていません。

Magic Leap Oneについて

Magic Leap Oneは2010年に創業したMagic Leap社が開発した、MRヘッドセットです。2018年8月に、開発者版が米国で発売されました。発売当初は一部の都市のみでの販売でしたが、同年11月、アメリカ全土への販売が拡大しています。2019年3月には初の海外販売が韓国で行われることが告知されました。

Magic Leap社はMagic Leap Oneを「空間コンピューティング」ヘッドセットと謳っています。その性能には賛否両論あり、またマイクロソフトのMRデバイスHoloLens、そして2月に発表されたHoloLens2のような競合製品も存在します。

2019年後半には、AT&T;は次世代の高速通信である5Gに対応できる「Magic Leap」の導入テストを行うと予想されています。5G通信対応版が実現されると、より広範な環境で快適に「Magic Leap」が利用できるようになると想定されます。

(参考)Next Reality