福山雅治、石田ゆり子が出演し、11月1日(金)に公開される映画「マチネの終わりに」のポスタービジュアルが解禁。併せて伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行ら新キャストが発表された。

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同作は、芥川賞を史上最年少で受賞した作家・平野啓一郎の同名小説を映像化したもの。

東京、パリ、ニューヨークを舞台に、クラシックギタリスト・蒔野聡史(福山)とジャーナリスト・小峰洋子(石田)の2人が、出会い、悩み、そして愛し合った6年を描くストーリー。

伊勢谷が演じるのは、洋子の婚約者でニューヨークに住む経済学者・リチャード新藤。

また、桜井は蒔野のマネジャー・三谷早苗、古谷は蒔野の師匠であるギタリスト・祖父江誠一、木南は祖父江の娘・祖父江奏、風吹は長崎に住む洋子の母・小峰信子、板谷はジュピターレコードの社員・是永慶子をそれぞれ演じる。

そして音楽界からは、世界が注目するクラシックギタリストの新星ティボー・ガルシアが、若き天才ギタリスト役として出演する。

■ 桜井ユキ「福山さんを好きになりました(笑)」

伊勢谷は撮影を終え「ニューヨーク在住の日系人として、英語を話さないといけない役ということもあり、撮影当初は少し緊張と不安があったのですが、監督やスタッフの方々の周到な準備と石田さんのやわらかい空気感に包まれて居心地良く撮影に臨めました。

石田さんは、常に小峰洋子としてそこに自然と存在してくださっていて、すごく演じやすく、ありがたかったです。

フィルムで撮る作品に携われるのが何年ぶりか分からないくらい久しぶりで、非常にうれしかったです。1つ1つ大事に丁寧に“モノを作っている”という感じがすごく伝わってきました。

詩的でありながら、肉体的な関係だけじゃない、精神的なエロティシズムを感じる物語で、あえて口に出さないことで逆に積もっていくそれぞれの思いを感じさせてくれる監督の演出や匂いが、ちゃんとフィルムに染みついていると思います。このような空気感を大事にする作品に出させてもらえてうれしく思っています」とコメント。

桜井は「最初お話を頂いたときは『私で大丈夫かな?』という不安の方が大きかったのですが、原作を読んで、早苗を知り、福山さんや石田さんたちとお会いして、絶対演じきってやろうという気持ちが湧きました。早苗は、日々の1つ1つの行動が構築されて先の道ができていく中で、とてつもない行動を起こして、ありえなかった1つの道を完成させ、すごく人間らしい子だと思いました。

福山さんはフラットな中で、すごく芯のしっかりある方というのが第一印象だったのですが、その福山さんの魅力に、演じる蒔野の魅力である“甘さ”と“ゆるさ”をまとわせていて、早苗を通して、すごく好きになりました(笑)」と、福山の印象を語った。

木南晴夏「しっとりと色気を感じるような作品」

木南は「私は、福山さん演じる蒔野の師匠である祖父江誠一(古谷)の娘を演じさせていただきました。撮影時は赤ちゃんとずっと一緒のシーンが多く、泣いてしまってかわいそうな日もありましたが、コミュニケーションを取りつつ、頑張って一緒に撮影を乗り切りました。

原作は、出版してすぐくらいの時期に、出演も決まっていないタイミングで、話題作ということもあり、読んでいました。

40代のラブストーリーというのはあまりなじみがなく、映像作品にも少なくなってきているのかなと思っていたのですが、“大人のラブストーリー”という印象で、今作も、しっとりと色気を感じるような作品になるのではないかと思います。

大人の恋愛の難しさやすれ違いを原作で感じたので、そのもどかしさを映画でも感じたいと思います」と作品をアピールした。

そして風吹は「西谷(弘)監督は、とても丁寧に役者さんの気持ちが膨らむように演出されるので、石田さんがうらやましいなと思いながら見ていました(笑)。

石田さんとは21年ぶりの共演です。テレビドラマで私が上司の妻役、部下のOL役の3人の中の1人だったんです。とてもかわいい方で、年賀はがきを毎年21年間ずっと頂いていたので、すごく丁寧な、心のきれいな方だと思いました。

この作品は、大人のわくわくドキドキがありつつ、知的に品良く、しかも、ワールドワイドで表現しているので、今までになかった恋愛ドラマが見られるのではないかと期待しています。

今、海外のあちこちで生きている日本人がたくさんいて、それを映像でリアルに表現するのは難しいことですが、それがちゃんと目に見えるようなドラマになると思います。リアルな今どきの大人な恋愛物語を早く見てみたいです。完成するのが楽しみです」と、作品の魅力を語った。

また、板谷は「西谷監督とは一緒にお仕事をしたいと思っていたので、ご一緒できて、とてもうれしかったです。久しぶりにフィルムの音を聞いて、背筋が伸びる思いがしました。

石田さんと現場で撮影するのは約3年ぶりで、プライベートを知り過ぎているので、違う役で世界に入り込めるかなと心配していたのですが、全然大丈夫で(笑)、逆に身近な友人とお芝居するのも楽しいなと思いました。

福山さんとは、私がデビューしたときに出演したドラマから20年ぶりの再共演で、必死だった20代の私に『20年続けていたら、また一周して福山さんと現場で会えるよ!』と教えてあげたい気がしました。今回、そのご縁に感謝しています。

この作品は、お客さんが自分の恋愛観や人生観を振り返れるような、お家に持ち帰れるようなラブストーリーだと思います。西谷監督の撮るパリやニューヨークの美しい風景も含めて、体感できる映画じゃないかなと思います」とコメント。

古谷は「僕は、福山さん演じるギタリストのギターの師匠役でしたが、福山さんとは今までニアミスもまったくなく、今回が初めての仕事でした。

最初はお互いに、どんな人なんだろうとか思っていましたが、すごくイイ奴でした(笑)。パリでは食事にも出掛け、いろいろな話をし、作品の中にもうまく出せたんじゃないかと思うぐらいいい関係で仕事ができました。

監督は、祖父江という、台本のまま演じると何てことない役をおちゃめで、チャーミングな面、福山さんとの師弟関係と、さまざまな面を出してくれて、とても深みのあるキャラクターになりました。

この物語のように、ちょっとした行き違い、一段ボタンが掛け違っただけで、2人の未来が思わぬ方向に変わるというのは、実際の人生の中でもあると思います。

僕は75歳で、自分の世代にも見てほしいし、それぞれの世代で心の中に入ってくる物語だと思います」と演じた役について語った。

■ ストーリー

世界的なクラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)は、公演の後、パリの通信社に勤務するジャーナリスト・小峰洋子(石田ゆり子)に出会う。共に40代という、独特で繊細な年齢を迎えていた。

出会った瞬間から、強く引かれ合い、心を通わせた2人。洋子にはリチャード新藤(伊勢谷友介)という婚約者がいることを知りながらも、高まる思いを抑えきれない蒔野は、洋子への愛を告げる。

しかし、それぞれをとりまく目まぐるしい現実に向き合う中で、蒔野と洋子の間に思わぬ障害が生じ、2人の思いは決定的にすれ違ってしまう。

互いへの感情を心の底にしまったまま、別々の道を歩む2人がたどり着いた、愛の結末とは…。(ザテレビジョン

映画「マチネの終わりに」のポスターが解禁! 大人のラブストーリーをほうふつとさせるビジュアルに