俳優の吉田鋼太郎が、5月23日に東京・有楽町朝日ホールで行われた「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」(6月21日[金]公開)の完成披露試写会に登壇。2018年に急逝した大杉漣さんへの思いを明かした。

【写真を見る】吉田鋼太郎は、親子役を演じた坂口健太郎と“沈黙”の演技合戦を展開!?

累計アクセス数が1,000万を超えるブログを映画化した本作は、息子である事を隠して父とオンラインゲームをプレイする日々をつづり、ずっとすれ違ってきた父子が、オンラインゲームの世界を共に旅するうちに心を通わせていく姿を描く。

息子・岩本アキオ役の坂口健太郎とともにW主演を務める父・岩本暁役の吉田は、2017年に放送されたテレビドラマ版(TBS系)で暁役を演じた大杉さんについて、「とっても尊敬する大杉さんが演じた役をやらせていただくということで、身が引き締まる思いというか、ものすごいプレッシャーで…。大杉さんごめんなさい、僕がやらせていただきますという気持ちでした」と神妙な面持ちで語った。

加えて、「もちろんテレビ版のファンの方を裏切らないように、そして大杉さんが良かったと思われると、僕も天国の大杉さんもつらいと思うので、一生懸命やらないとという思いでした」とオファーを引き受けた心境を打ち明けた。

■ 吉田「最後、泣いてください」

実はゲーマーだという吉田は、「ファミコンが出た時に飛びついた世代。ファイナルファンタジーも1からやっているんですけど、とうとう来るべきものが来たな、と。ファイナルファンタジーに俺が出るのか、という思いもあります」と、筋金入りのファイナルファンタジーファンとして喜びを口にした。

また、本作がゲームに熱中する父と子の物語であることから、熱中していることについて聞かれた吉田は、「中学生のころは、ギターをやったりバレーボールをやったりしていましたが、全てモテたくてやっていました。お芝居の道に入るまでは、女の子にモテることに熱中していましたね(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。

さらに吉田は、親子役でありながら坂口とはあまり絡みがなかったことを明かし、「僕の役もあまりしゃべらないし、お互いに言葉を交わすことはないんですが、実はものすごい熱い演技合戦が行われています」とアピール。

これには坂口も、「しゃべっていないのに、クランクアップの日もすごく濃い芝居をした感覚があり、それも不思議でした」と撮影を振り返った。

最後に吉田は「今回ちょっとしゃべらないで手を抜いているなとか、坂口君がナチュラルで、“地”でやっているなという人はお帰りください(苦笑)」と集まったファンに冗談交じりで呼びかけ、「最後、泣いてください」とコメントした。

会見には吉田、坂口の他、佐久間由衣山本舞香、そして野口照夫監督、山本清史監督(ゲームパート監督)が出席した。(ザテレビジョン

「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」の完成披露試写会に出席した吉田鋼太郎