2019年5月21日に発売された一体型VRヘッドセット、Oculus Quest(オキュラス クエスト)。専用ストアでは多数の人気VRゲームやアプリを揃えており、デバイス・ソフトともに、発売直後から高い評価を得ています。

本記事では、Oculus Questの発売時タイトルからオススメのゲーム・アプリを13本セレクト。それぞれレビュー・紹介します。

目次

First StepFirst Contact
Beat Saber
Job Simulator
SUPERHOT VR
Rec Room
Racket Fury: Table Tennis VR
Sports Scramble
Creed Rise of Glory
Dance Central
Angry Birds VR: Isle of Pigs
Virtual Virtual Reality
Wander
Tilt Brush

First Steps、Oculus First Contact

First Steps」は、Oculus Questチュートリアルアプリです。しかし侮るなかれ。ただの退屈な説明が続くわけではなく、遊びながらQuestの操作を覚えることができます。特にミニコンテンツを遊べる後半はハマる人がでてくるほどの出来。

一方のOculus First ContactはPC向けVRデバイス「Oculus Rift」のチュートリアルアプリをQuestへ移植したもの。先ほどの「First Step」と同様、チュートリアルでありつつVR体験のクオリティが高い、という嬉しさ。操作はもう覚えているという人も十分楽しめる内容です。

いずれも強制的な移動はないため酔いにくく、日本語にも対応しています。Questでゲームを遊ぶ前に、VR世界の初歩をおさらいしておくと良いかもしれません。

■ダウンロード
Oculus Store:First Steps(無料)
Oculus Store:Oculus First Contact(無料)

Beat Saber

Beat Saberは、HTC VIVEOculus RiftPlayStation VRPSVR)向けに配信中のVRリズムゲームです。全世界100万本を売り上げており、その人気と評価は折り紙付き。こちらに向かってくるキューブを、まるでライトセーバーのような剣で音楽に合わせて斬っていく爽快感、そしてプレイしてる様子のスタイリッシュさが人気を集めていまます。

https://www.youtube.com/watch?v=BUXPOqt4O2E

Quest版でもPC版の面白さはそのままに移植されています。ケーブルから開放され、存分に剣を振り回す爽快感が楽しめる作品になっています。強制的な移動もないため、いわゆる「VR酔い」はあまり起こらないタイトルなのも◎。オススメの一本です。

■ダウンロード
Oculus Store:Beat Saber(体験版/無料)
Oculus Store:Beat Saber(フルバージョン/2,990円)

Job Simulator

VRゲームの中でも非常に根強い人気を誇る「Job Simulator」Oculus Questに対応しました。未来の世界にいる主人公が過去(=我々からすると現代)の仕事を体験する、という内容のVRゲームです。VRに最適化されたインタラクションが特徴で、VRゲームの教科書と呼べんでいいほど。PC版Job Simulatorのリリースから3年が経ちますが、現在でもSteamのVRカテゴリでは上位にランクインしています。

https://www.youtube.com/watch?v=ULLB0zend8A

Oculus Questに移植した他のタイトルは、スペックの制約からグラフィックのクオリティが下がっていたり、機能が縮小されているケースが大半です。しかし、Job Simulatorに関してはそういったことが一切感じられない内容となっており、PC版との間違い探しすら難しいほどの再現度。移動もなく非常に酔いにくいタイトルでオススメです。日本語非対応ですが、言語がなくても遊びやすいのでご安心を。

■ダウンロード
Oculus Store:Job Simulator(1,990円)

SUPER HOT VR

「自分が動いているときだけ時が進む」という独特のVRシューティングゲームSUPERHOT VR」。本作は全世界で80万本の売上を達成しており、原作になっている「SUPERHOT」を超えるほどの高評価タイトルです。

https://www.youtube.com/watch?v=Q9qNP5EPFEE

プレイしている感覚はシューティングゲーム、というよりはさながらアクションゲームとパズルゲームの中間といったところ。「次はこうやって敵の攻撃をかわして、こうやって攻撃を……」と、身体と頭の両方を使って遊べる作品です。日本語にも対応しているため遊びやすい、オススメの一本です。

■ダウンロード
Oculus Store:SUPERHOT VR(2,490円)

Rec Room

他のプレイヤーとコミュニケーションを楽しむジャンル「ソーシャルVR」の中でも、海外で高い人気を誇る「Rec Room」。様々なプレイヤーと交流しつつ、ペイントガンによるサバイバルゲームや各種スポーツ・ミニゲーム等を体験できるゲームです。ソーシャルVRに必要な機能を一通り揃えており、いろいろなVR体験が簡単にできる仕組みになっています。

アバターのカスタマイズやワールドの作成などがVR内ですべて完結するのも特徴的。遊べるコンテンツや大半の操作はPC版と同じになっています。ただし、PC版で特に人気の高い一部のクエストやバトルロワイヤルなどはQuestでは体験できなくなっているため、今後のアップデートに期待したいところ。

本作はワープ移動を使用すれば酔いにくいものの、設定を変更して「スムーズな移動」にした場合はやや酔いやすくなるため注意しましょう。

■ダウンロード
Oculus Store:Rec Room(無料)

Racket Fury: Table Tennis VR

ロボットのアバターで遊ぶVR卓球ゲーム「Racket Fury: Table Tennis VR」。卓球がVRで遊べる、と言えばそれまでですが、驚くべきはその再現度。卓球を趣味でやっている人や、かつて卓球部だった筆者も驚くほどの仕上がりです。

球の飛び方やSEは現実さながら。さらに弾道や当たり判定に多少の補整が入っているのか、「現実の自分よりも、常にちょっとだけ上手い」状態でプレイできます。オンライン対戦も備えているため、世界中の見知らぬプレイヤー、そして友達と対戦することも可能。シングルプレイモードの対戦相手もなかなかの強さと、シンプルながら歯ごたえのあるタイトルです。

■ダウンロード
Oculus Store:Racket Fury: Table Tennis VR(1,990円)

Sports Scramble

一風変わったスポーツが体験できるのがこの「Sports Scramble」です。本作は「VRでいろいろな球技が体験できるゲーム」で間違いではないのですが、その内容はまさに“Scramble(ごちゃ混ぜ)”。テニスをプレイしている途中でラケットがゴルフクラブに変わったり、ボウリングをやっているのに転がす球はチーズの塊だったり……と、現実ではまず考えられない内容が体験できます。

https://www.youtube.com/watch?v=iHw3YRR982I

やがて球やラケット、バットやステージまでもがリアルタイムに変わっていくようになるため、非常にアクロバティックなゲームです。いわゆる「バカゲー」的な要素が目立つものの、その反面ゲームの内容自体は本格的で難易度もそれなり。もちろん、挑戦してみるのも悪くはありませんよ。

■ダウンロード
Oculus Store:Sports Scramble Demo(体験版/無料)
Oculus Store:Sports Scramble(フルバージョン/2,990円)

Creed: Rise of Glory

映画「ロッキー」シリーズのスピンオフ作品「クリード チャンプを継ぐ男」を題材にしたVRボクシングゲーム「Creed: Rise to Glory。コントローラーをボクシンググローブに見立て、対戦相手との手に汗握る戦いを体験できます。

主人公アドニス・クリードになりきって小刻みにパンチ打ち込み、相手の攻撃をのけぞってかわし、チャンスには必殺のラッシュをたたき込みましょう。目の前にロッキーバルボア(役:シルベスター・スタローン)が現れて直接指導してくれるシーンは、「ロッキー」「クリード」を知る人なら胸が熱くなること間違いなし。

■ダウンロード
Oculus Store:Creed: Rise to Glory(体験版/無料)
Oculus Store:Creed: Rise to Glory(フルバージョン/2,990円)

Dance Central

「Dance Central」は、「Rockband」などの音楽ゲームで知られるHarmonixのVRダンスゲームです。場所はムード満点のクラブ、なかなか本格的なダンスが楽しめます。リズムに合わせてフロアを盛り上げていきましょう。

レディ・ガガやケンドリック・ラマーのような有名なアーティストの音楽が起用されているのも嬉しいところ。クラシックなアーティストの曲も収録されています。ちなみにダンスバトルマルチプレイにも対応しているので、友達と踊ってみるのも面白いかも。

■ダウンロード
Oculus Store:Dance Central(2,990円)

Angry Birds VR: Isle of Pigs

シンプルながら奥深いシステムで一時代を築いた「Angry Bird」のVR版Angry Birds VR: Isle of Pigsスリングショットを引き、豚が居座る構造物に鳥をぶつけて崩していく、というものです。ごくごく単純なゲームシステムですが、これがハマる。限られた球数の中、どの角度から、どの勢いで、どこにぶつけるか……をじっくり考えたり、とりあえずぶっ放してみたり。

VR版では撃つポジションの変更もできるため、ハイスコアを狙う場合は構造物をよく観察し、弱点をうまく見抜いて撃っていきましょう。爆発物にぶつけて一気に崩すもよし、土台をしっかり壊していくもよし。まるでジェンガのように目の前で崩れていくのを見るのは楽しいものです。

■ダウンロード
Oculus Store:Angry Birds VR: Isle of Pigs(1,490円)

Virtual Virtual Reality

人工知能の顧客のため人間が労働に従事する、奇抜な世界観が特徴のVRアドベンチャーゲーム。「VRの中でさらにVRを体験する」という二重構成が特徴的です。

そのシュールでユーモアに溢れる世界観とストーリーは、これまで本作がリリースされてきた各プラットフォームで高い評価を獲得しています。強制的な移動はないため酔いにくいタイトルで、日本語対応済みなのもポイント。「VRの中のVRの中のVR」に迷い込んでしまいましょう。

■ダウンロード
Oculus Store:Virtual Virtual Reality(1,490円)

Wander

「Wander」はGoogleストリートビューを360度で見回せるアプリです。普段はモニターでぐるぐる動かせるだけのGoogleストリートビューですが、VRデバイスを通すと「臨場感」とまではいかないまでも、なかなか面白い体験ができます。

懐かしい風景や少し離れた並木道、自宅のすぐ近くだけど行ったことがない場所……と、「ちょっと行ってみたいけど、実際に行くのは面倒」なところは案外たくさんあるものです。そんな場所にフラっと、足を動かさずに行けるのはVRのメリット。世界の観光名所はもちろん、「東京にいるけど実家に帰る」みたいなことも。お値段はQuest版が990円とお安めなので、気軽にちょっとしたお出かけを楽しみたい人にオススメ。

■ダウンロード
Oculus Store:Wander(990円)

Tilt Brush

グーグルTilt Brush」はVRお絵かきアプリです。両手に持ったコントローラーがパレットと筆になり、さまざまな色やブラシを使ってVR空間上で自由に3次元の絵を描いていくというもの。空間に絵を描く感覚は、最初は戸惑いますがハマるとゲーム以上にやみつきになる可能性も……。

光る線や特殊効果も使用可能。さらに、描いた作品は保存することもできます。いろいろな想像力を発揮してお絵かきしたり、友達にQuestを被ってもらってお互いに鑑賞会をしてもらうのも面白い、魅力的なアプリです。

■ダウンロード
Oculus Store:Tilt Brush(1,990円)